一方、“小説初主演”を果たした大泉は「そもそものきっかけは、『映像化された際に僕が主演できるような小説はない?』と長年尋ねられ続けた編集者がおそらく面倒になって(笑)、『もう私がつくります!』と、 塩田さんへ執筆依頼に伺ったことから始まった企画でした」と裏話を披露。
「『語り口』やモノマネ(笑)など、 塩田さんが私を大研究してくださった上で『あてがき』し生まれた主人公が社会派の重厚な物語のなかで動き回るという、大変『新しい試み』の小説となりましたが、その作品がなんと栄えある本屋大賞ノミネート作に選んでいただけたとのこと、 本当に嬉しいです! 本を開けば演じる大泉洋が頭の中に浮かぶという“主演小説”を『2018年の10作』に選んでいただき、ありがとうございます!」と、よどみなく感謝の言葉を口にする。
本屋大賞は書店員の投票だけで選ばれる賞で、ことしで14回目。全国の504書店員665人の投票で今回ノミネートされたのは、「騙し絵の牙」のほか、「AX アックス」(伊坂幸太郎/KADOKAWA)、「かがみの孤城」(辻村深月/ポプラ社)、「キラキラ共和国」(小川糸/幻冬舎)、「崩れる脳を抱きしめて」(知念実希人/実業之日本社)、「屍人荘の殺人」(今村昌弘/東京創元社)、「たゆたえども沈まず」(原田マハ/幻冬舎)、「盤上の向日葵』(柚月裕子/中央公論新社)、「百貨の魔法」(村山早紀/ポプラ社)、「星の子」(今村夏子/朝日新聞出版)の合計10作品。大賞は4月10日(火)に発表される。
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