「リピート」出演・ゴリインタビュー『過去に戻れるなら“あの犬”は触りません(笑)』

2018/01/24 05:00 配信

ドラマ

【写真を見る】演技の魅力について「存在しない世界に自分が(役として)存在できるということが楽しい」と語るゴリ


――台本を最初に読まれての感想はいかがでしたか?

僕はあまりサスペンスものの作品って出たことがないんです。なので、先が見えないものに進んでいくっていう(作品での)役作りは楽しいですね。だから、(言ってみれば)僕の表情一つでいくらでも伏線が作れるわけです。

普通にしていれば視聴者の皆さんは普通に見ますし、何てことないシーンで僕が一瞬でも視線をそらしてニヤッとしたら「あれっ、コイツ何かやらかそうとしてるんじゃないか?」とか、そういう演者としての楽しみもありますよね。そういうことを一回やろうとしたんですけど、監督から「普通にしてください」って言われたんで、普通にしましたけどね(笑)。

――原作の乾くるみさんの小説は以前からお読みになっていましたか?

いえ、今回(原作の)「リピート」で初めて読んだんです。「女性作家らしい目線で書いているんだな」と思って読んでいたんですけど、乾くるみさんがまさかの男性だっていうのをこの前知りまして(笑)。

写真を見たらヒゲもガッツリ生やしてらっしゃったので衝撃を受けました。僕は完全に、黒髪でツヤのあるきれいなロン毛の、ちょっと眼鏡かけた、でも眼鏡取ったら美人じゃないかっていう作家さんをイメージしていたんです。写真を見たら「乾おじさん」でした(笑)。

――タイムリープがテーマとしてある本作ですが、もしゴリさんが天童や鮎美のように“リピート”することができたら、どんなことをしたいですか?

過去に戻れるのなら、5年前くらいに小浜島で大きな犬を連れ歩いているおばさんと出会った時に戻りたいですね。そのおばさんに「ゴリさん、うちのボブ触ってあげてくれない?」って言われたんで、そのボブって犬を触ったんですけど、触った瞬間に噛まれたんですよ。

そうしたらそのおばさんが、まさかの「ごめんなさい、この子初めての人噛むんです」って(笑)。「じゃあ何で触らせたんだ!」と思うので、戻れるならあの時に戻って、ボブを触らないです(笑)。

あと、ある日の夜中3時くらいに家の外で女性の叫び声が聞こえたんです。住宅街でシーンとしている中、「やめて~!」って言っていて。「何かの事件かな?」と思って怖かったんですけど、もし女性が乱暴されてたら警察呼ばなきゃと思って、その人たちに気付かれないようにゆっくりベランダの窓開けて、そこから下をのぞいたら、自動販売機の前で男女がもめていたんです。

その会話をよく聞いてみると、男の人が「大きい声出すなよ!」って言ったら、女の人が「あたしお茶って言ったじゃん!」って言ってるんです。そうしたら男が「いやもうコーヒーでもいいじゃん」って言ってて。そのやりとりを上から見ていて「ハァ?」と思って(笑)。

要するに、酔っぱらった二人がただコーヒーとお茶を買い間違えさせいで、大声出して騒いでいるだけだったんですけど、ドキドキした僕の気持ちを返してほしいですね。夜中の3時にわざわざ布団から出て(様子を見に行ったのに)。戻れるなら、その日に戻って起きないです(笑)。

――今後も撮影が続いていきますが、撮影現場で楽しみにされていることはありますか?

やっぱり、鮎美と圭介がどういう仲になっていくのかは気になりますよね。序盤はまだ仲はそんなに良くはないですけど、男女がそれだけで終わる?って思いますよね。それが楽しみですね。

――2018年最初のクールのドラマとなりますが、ゴリさんご自身のことしの抱負、目標などありましたらお聞かせください。

このドラマがよりたくさんの人に見てもらえるのが、まずは一番うれしいことですよね。あとは、むやみに犬は触らないっていうことですよね(笑)。それから、単独ライブも毎年やらせてもらっていますので、リアルに言うとその成功とかになりますね。

家族のことで言うと、息子がバスケットボールをやっているんですが、休みの日はバスケの応援とか、練習に付き合ってばかりいるので、まずは区で何とか優勝できるようにがんばってほしいですね。

――最後に、ドラマの見どころを含めて視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

毎回最後にどんでん返しが待ち受けているので、続きを見たくてしょうがないドラマになっていると思います。皆さんに「一週間長ぇ~!」「早く来いよ木曜日!」って思ってもらえるような作品作りをがんばります!