――演じる上でどんなことを気を付けられましたか?
上川:吹き替えをする際は、お芝居の邪魔にならないこと、さらに分かりやすい日本語吹き替え版として、多くの方に伝えられるものとなることが一番ですね。その上でジェイクが作り上げてきた“ダッチボーイ”への思い入れなどを表現できたらと思いました。
山本:役者さんの動きとか、しゃべっているトーンを映像で見ながら、台本にはビックリマークが付いてるけど、そんな感じでしゃべってないなとか、そういう細かい表情を見ながら演じました。あとは、上川さんがおっしゃったように演技の邪魔にならないように気を付けました。
――上川さんも山本さんもこれまでにアニメの吹き替えもご経験があると思いますが、実写とアニメの違いはありますか?
上川:大きな差はないと思いますが、演者が絵か人かということは大きく違うと思います。キャラクターに色付けできるのがアニメーションで、実写は演者さんに寄り添う作業になっていくのかなと思います。
山本:人間なのか、キャラクターなのかということにもよりますね。実写はまずは自然にということを意識していますね。
――2人がブルゾンさんのことを絶賛されていましたが、ブルゾンさんはいかがでしたか?
ブルゾン:そうですね、自分の声が高いって思っていなかったんですけど、低くしゃべるように指導されました。それに、私は演技の前にやらなければならないことがたくさんあって。口の開き方とか声のトーンとか、それらを同時にやることが本当に難しかったです。だから、「OKです」って言われても、「ほんとに?」って思っていました。
――これまで、天候に巻き込まれたことがあったらお聞かせください。
上川:雨の中で格闘するシーンを撮っていて、冬でしかも夜遅い時間だったので、どんどん気温が下がって。時間が経つにつれて髪の毛の先の方が凍ってきてしまって。ホッカイロなんて通用しないくらいの寒さだったので、もう少しカットがあったら、どうなってたかなっていう状況でしたね。でも終わってしまえば、それもいい経験となるので。
山本:ドラマの撮影現場では天気に左右されることは、しょっちゅうあるんですけど、でも僕は雨が降っていても傘を持たないし、冬でもタンクトップに革ジャンで出掛けちゃったりするので。家から出たときの自分が今日の自分なので(笑)。天候に左右されるのが嫌なんです! でも大雨の日に傘も持たないで出たら、さすがに傘を渡されましたけどね(笑)。
めんどくさがりなんですよね、だから寒くなってきたら、ホッカイロ使うんじゃなくて自分で腹筋して温めてますよ!
ブルゾン:私は岡山県出身で、「晴れの国おかやま」というキャッチコピーがあるくらいほとんど晴れなんですけど、大学進学で島根県に行ったら天気の移り変わりが多くて驚きました。陸上部の長距離ランナーだったので、毎日走っていたんですけど、靴を乾かしても乾かしても、また靴が濡れてしまうくらい雨の日が多くて、雨の降る地域ならではの経験でしたね。
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