――(笑)。主演の藤井さん、濱田さんの印象を教えてください。
まずは、内容が内容なので、台本を見て「やりたくない」と言われたらどうしようと思っていたのですが、「おもしろそう」と言ってくれて安心しました。
読み合わせで「このせりふは、こういう感じですか?」と質問したり、撮影では一生懸命キャラを演じていたり、驚きました。せりふの言い方一つとっても、「こんな風に言うんだな」と、こちらが勉強になる部分があって。
藤井君演じるガクは、いい感じにモサく(野暮ったく)なっていますよね。あんなにきれいな顔をしているのに、メガネを掛けて髪の毛をいじったら見事にガクでした。ガクを中心に物語が動き出すので、キーパーソン的存在でもあります。
濱田君は元気でちょっと天然な部分をナチュラルに演じてもらっていつつ、もう一枚キャラクターを乗せられたらと思って描いています。
これまで共演したことはなかったですけど、今回、藤井君、濱田君に会って、役に向き合う姿勢を見たらすぐ好きになっちゃいました。
――前田さん、吉田さん、新井さんはどんな方ですか?
前田君は「いるいる」と思わせる“ちょいポチャ”のメンズ・コウキを上手に自然に演じてもらっています。すごくうまいので、何の心配もしていません。
吉田君は、良くも悪くも吉田君らしさが出るジュン役。物語にリアリティーを出す上で重要な存在です。読み合わせの時、初めて藤井君&濱田君を見て「勝ち組のオーラがある」と言っていました(笑)。
新井君は、同郷で仲良くさせてもらっているのですが、キャストを決める中でスタッフから田村役に名前が挙がったので、「ぜひに!」という思いでした。新井君の方から「断る理由がない」と連絡があり、うれしかったです。こんな作品に出てくださるなんて、ぜいたくなことです(笑)。
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