赤澤燈、約2年ぶりチャクロ役で「お客さんの心に記録」 “クジ砂”再演に新キャストも揃って意気込み

2018/01/25 13:30 配信

2.5次元

『月刊ミステリーボニータ』(秋田書店)で連載中の、梅田阿比氏による同名コミックの再演舞台「クジラの子らは砂上に歌う」が、25日から東京渋谷のAiiA 2.5 Theater Tokyoで開幕。先立って公開ゲネプロが前日の24日に公開され、主人公・チャクロ役の赤澤燈をはじめ、前島亜美、財木琢磨、伊万里有、有澤樟太郎、伊崎龍次郎、高橋果鈴、大野未来、崎山つばさがあいさつを行った。

初日あいさつに出席した(前列左から)伊万里有、前島亜美、赤澤燈、崎山つばさ、財木琢磨、(後列左から)大野未来、伊崎龍次郎、有澤樟太郎、高橋果鈴


原作は2013年6月から連載中の同名人気漫画で、舞台版は2016年4月に初演。今作は2017年10月のテレビアニメ化を記念したリバイバル上演となり、脚本・演出を前作に続き松崎史也氏が手がけた。

物語は砂がすべてを覆い尽くす世界・砂の海に浮かぶ巨船“泥クジラ”で暮らす人々の生き様を描く。チャクロと謎の少女リコス(前島)の出会いによって運命が変わっていく様子を通して、「感情とは?」「生きるとは?」といった人間のシンプルで根本的なテーマを問いかける。

物語冒頭の本作を象徴する砂葬でのワンシーン舞台「クジラの子らは砂上に歌う」ゲネプロより


泥クジラの真実が次々と明らかになっていく展開も魅力の一つ。“情念動(サイミア)”など原作のファンタジー性あふれる要素を表現する演劇ならではの演出も見どころとなっている。

サイミアの見せ方に注目舞台「クジラの子らは砂上に歌う」ゲネプロより


赤澤が演じるのは、感情を発動源とする念力のような超能力「サイミア」を操る短命の種族の少年・チャクロで、島の“記録係”でサイミアの力の加減が苦手という役どころ。初演から座長を務める赤澤は「初演からアニメ放送、再演とこの作品が盛り上がっていて、すてきなキャストやスタッフさんとこの舞台を作れていることは奇跡的なこと。何より感謝しています」と思いを語った。

主人公・チャクロ役の赤澤燈


さらに「この舞台を初演から背負ってきた身として、初演のメンバーの思いやここにいる皆と新しく再演の”クジ砂”を作って、来てくれたお客さんの心の記録にずっと残るような舞台にしていきたい」と熱い意気込み。リコス役の前島は「(初演からの)皆の成長を持ち寄って、さらに新しいキャストの皆さんと新しくより深い"クジ砂”を届けようと稽古してきました」と振り返った。