――「劇場予告編 60秒ver」といえば、デスラー砲を撃っているのにも驚きました。
いきなりですよね。第三章のラストで急に出てきたと思ったら第四章で撃ちますから、随分早すぎるかなと。それも、デスラー砲ですから、もうここで終わっちゃうのかもしれませんね(笑)。残念ですが、このシリーズもここで終わり…。しかし、この先を楽しみにしている方は安心してください。作品は続きます。ただタイトルが変わるかもしれません。『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たちを撃ち負かしたデスラー篇』に(笑)。
――長いですね(笑)。
じゃあ『宇宙戦艦ノイ・デウスーラ』で(笑)。
――PVでは使われていませんが、実はそのデスラー砲を撃つシーンでお気に入りの格好いいセリフがあると伺いました。
本当に良いセリフです。上映前にお教えすることはできませんが、どう説明したらいいんでしょう…。一般論として言っているんですが、デスラーにとっては自分自身のことなのかなと受け止められますし、これは誰にでも通じるものだと思います。今の我々にとってもキーワードになるような、それは最も大切だと言えるけど諸刃の剣でもある、全てを失うことになるかもしれない。というようなことを言っています。
デスラーのセリフだけでなく、『2202』で登場するキャラクター同士の関係性も当然、今の我々の生活と繋がっています。自分と同じ部分に共感を持っていただくのも良いですし、自分とはまったく重ならない存在でも、見方をちょっとだけ変えれば「そういうことだったんだ」と納得できると思います。小さい頃に道徳の時間で言われた「相手の立場になってみよう」というヤツですよね。
「なんでガトランティス人の立場になって考えなくちゃいけなんだよ」と思われるでしょうが、「今回のスタッフはそういうところまで描きたかったのかな」と思っています。野蛮人で感情も持たない、とんでもない奴等の集まりと思える人たちが実は…。本当は気持ちを寄せてくれているけど、腹の内は…とか。それが、今回リブートした『2199』から繋がる『2202』という作品の凄さの1つかなと思います。第四章はかなりそれが出ていますし、第五章はさらにそこから…(笑)。
――最後になりますが、第四章を楽しみにしている、『ヤマト』ファン、デスラーファンへメッセージをお願いします。
本当にお久しぶりです。デスラーがいよいよ登場し、皆さんに活躍を見ていただくことができます。もちろん、デスラー以外でも『2202』で気になっているキャラクターが沢山いると思います。そんなキャラクターたちに関して、今まで皆さんが謎だと思った部分が少しずつ紐解かれるのがこの第四章です。また新しい展開も待っています。第四章「天命篇」。ぜひ劇場で、大スクリーンでお楽しみいただきたいと思います。
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