――ビッグネームということで言えば、ダウンタウンさんの番組も数多く手掛けていらっしゃいますね。現在プロデューサーを務める「ダウンタウンなう」は、「本音でハシゴ酒」をメイン企画に据えて以降、安定した人気を誇っています。
「初めてご一緒した『爆笑 大日本アカン警察』(2011~2013年)のときは、“ゼロから何かを作りたい”気持ちが強い時期で、自分が作ったVTRでダウンタウンさんを笑わせたいという意識で番組に臨んでいたんです。でもあるとき、お二人の面白さを引き出すためには、自由にしゃべっていただくのが一番なんだと気付いて。自分は今まで、何ておこがましいことを考えていたのかと(笑)。『ダウンタウンなう』の『ハシゴ酒』も、そうした考え方から生まれた企画です。お酒が入ることによって、意外な本音が飛び出すんですよね。松本(人志)さんがずっと綾小路きみまろさんをリスペクトしていたことや、菅田将暉くんが初対面で号泣するほどダウンタウンさんの大ファンだったということは、僕らスタッフも現場で初めて知りましたから。そういう、スタッフが作ろうと思って作れるものではない“予定不調和”が、『ダウンタウンなう』という番組独自の面白さにつながっているのかなと思います」
――そして1月28日(日)からは、浜田雅功さんがMCを務めるスポーツバラエティー「ジャンクSPORTS」が、約8年ぶりにレギュラー番組として再始動します。チーフプロデューサーとして、どんな番組作りを目指していますか?
「初回の3時間SPでは、ゲストのアスリートの皆さんに、『ウォールダッシュ』や『グルグルフラッグ』といったゲームに挑戦していただくんですが、“浜田(雅功)さんが仕切るアスリートのひな壇トーク”という従来のスタイルは踏襲しつつ、こうしたゲーム企画を通じて、アスリートの真の“凄さ”を伝えることがこの番組の使命だと考えています。スポーツの中継番組を見ているだけでは分からない、アスリートたちの素顔や交遊関係が垣間見える番組にしたいですね。浜田さんも、番組のスタートにあたって、『前よりも動く』と意気込みを語ってくださっているので(笑)、ロケ企画などでたくさん汗をかいていただこうと思っています」
――2020年の東京オリンピックに向けて盛り上がっていきそうですね。
「東京オリンピックの開催が決まったとき、有名人の方々がいろんな公約を出していたんですが、浜田さんも、『開会式で面白く見切れたい』と宣言されていたんですよ(笑)。ぜひ『ジャンクSPORTS』の企画として実行してもらおうと今、画策しています」
――(笑)。では最後に、蜜谷さんのテレビマンとしての今後の目標をお教えください。
「今はいろいろなメディアがありますけど、どんなメディアであれ、超面白いものを作りさえすれば、みなさん必ず見てくれると思うんですよ。テレビだからどうとか、ネットの番組だからどうとかではなく。ですから、ネットで検索しても出てこない、他のどこでも見ることができない、自分にしか作れないものを作りたいですね。それと、“ゼロからのもの作り”の精神は大切にしたい。機会があれば、またコント番組をやりたいですし、いつか大爆笑できるドラマを作ってみたいという夢もあります」
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