ことしデビュー30周年を迎える佐野元春が18日、東京・恵比寿LIQUIDROOMで30周年アニバーサリー前夜祭「アンジェリーナの日」を開催。ライブと記者会見を行い、全国ツアーの実施や堤幸彦監督とのドラマ制作など、アニバーサリーイヤーの概要を発表した。
THE HOBO KING BANDを従えたライブでは、「ハートビート」や「誰かが君のドアを叩いてる」「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」など、往年の名曲を次々と披露。佐野の代表曲でもある「サムデイ」のイントロが流れると、ファンはひときわ大きな歓声を上げ、会場はさらにヒートアップ。アンコールでは、本イベント名にもなっているデビュー曲「アンジェリーナ」を熱唱し、約1時間半のライブで13曲を歌い上げた。ライブ後の記者会見では、今秋から'11年3月にかけて、アニバーサリー全国ツアーを行うことを発表した。
また、初のセルフカバーアルバムのリリースが発表されると、佐野は「これまで自分が作ってきた曲を振り返って、今の自分の心や声でアレンジをしたい」とコメント。すでに候補の曲は60曲ほど挙がっており、そこからさらに絞っていくという。さらに、堤監督と佐野がタッグを組み、WOWOWでスペシャルドラマを制作中であることも明かされた。佐野の楽曲を全面的にフィーチャーしたロードムービー風の作品で、撮影はアメリカ・ニューヨークやブラジル、日本と3カ国で順調に行われていると報告した。
この30年間について、佐野は「早くて遅いような、遅くて早いような、複雑ですね」と感慨深い様子で振り返った。また、「最近はソングライティングの速度が落ちてきている。無理に書くのはよくないけど、30年目になってやる気が出ている。良いレコードを作って、良いツアーをして、やれることは全部やっていきたい」と、アニバーサリーイヤーの意気込みを語った。
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