株式会社バンダイは、ガンダムのプラモデル「ガンプラ」の販売開始30周年を記念し、「ガンプラ30周年プロジェクト」と称して、新ブランドの投入や記念イベント「RG1/1ガンダムプロジェクト」などを企画。3月19日、都内でプロジェクトの発表会が行われ、株式会社バンダイの代表取締役社長兼チーフ・ガンダム・オフィサーの上野和典氏らが出席。スペシャルゲストとして、ガンプラ30周年公式テーマソング「Imaginary Ark」を歌うT.M.Revolutionの西川貴教、記念イベントを出展する「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」の主催者である静岡市の小嶋善吉市長が登壇した。
'80年7月から販売されているガンプラは、ことし3月末の時点で累計販売数が4億個を突破した大ヒット商品。“メード・イン・ジャパン”にこだわり、静岡県静岡市にあるバンダイ ホビーセンターで、企画、設計、生産までを一貫して行っている。ガンプラ30周年に当たり、30年前にガンプラ第1号が発売された日と同じ7月24日(土)、1/144スケールの新ブランド、RG(リアルグレード)「RG 1/144RX-78-2ガンダム」を発売。新開発のインナーフレームによって、少ないパーツでフレキシブルな可動が実現するほか、金属の質感を表現した特殊な新素材を採用するなど、よりリアルな姿を手軽に楽しめるモデルとなっている。また、8月には東京ドームシティで、ガンプラを中心にガンダム関連商品の展示、販売などが行われるイベント「ガンプラ30周年記念 GUNDAM SUPER EXPO」を予定。さらに9月から'11年3月まで、イベント内容を集約した全国ツアー「ガンプラEXPO Japan tour 2010」の開催を計画している。
ガンプラが発売された30年前、バンダイの別の部署で働いていたという上野氏は「ガンプラがあっという間に人気になり、子供たちが模型店に殺到していると聞くにつけ、“大変なことになったなぁ”と思ったことを思い出します」と振り返り、きょうに至る成長ぶりに感慨深げ。そして「ファンの皆さまに向けたたくさんの仕掛けを用意しておりますのでご期待ください」とPRした。
「自分で作り上げるという喜びをガンプラから教わりした」という西川は、「(何かを)1つ1つ作っていくことは、歴史を刻んでいくことなんだぞということがメッセージとして届けばと思っております」と「Imaginary Ark」についてコメント。この公式テーマソングをはじめ、ガンダムSEEDシリーズにかかわる曲を集めたCD「X42S-REVOLUTION」の初回生産限定盤には特典として、この企画のために作られた限定ガンプラが付属するが、その生産工場であるバンダイ ホビーセンターをことし2月に訪れたそうで、「夢のような場所です。製作する皆さんの情熱を感じましたし、そういう方々と一緒に作品作りができることを光栄に思います。音楽を始めたことから、このように仲間の輪が広がっていくのはうれしいです」と笑顔を浮かべた。
また、昨年、お台場で415万人の来場を記録した実物大ガンダム立像が、“ガンプラREAL GRADE 1/1 RX-78-2ガンダム”という新たな意匠で、7月24日(土)〜'11年1月10日(月・祝)の間、静岡県に設置される予定。ガンダムの代表的な装備であるビームサーベルを持たせる予定で、こちらも注目が集まる。小嶋市長は「ガンダム像が静岡の地に、富士山を背景にして立つ姿を楽しみにしております」と話し、絶景の立地をうかがわせた。一方、お台場では実物大ガンダム立像を見られなかったという西川は、「去年は最終日に行こうとしたら、台風で中止になっちゃったんです。今回は、なんとか行きたいですね」と目を輝かせていた。
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