西田大輔氏の作・演出による、もののふシリーズ最終章「駆けはやぶさ ひと大和」が2月8日(木)に開幕。主人公である新撰組隊士・中島登を演じる花村想太(Da-iCE)は本作で舞台単独初主演を務め、同じく山本涼介が新撰組一番隊隊長・沖田総司役で出演する。シリーズの締めくくりを託された2人が、和気あいあいと笑い合いながらも作品にかける思いを真摯に語ってくれた。
もののふシリーズは白虎隊の青春を描いた「もののふ白き虎」(2015年)の反響を受けてシリーズ化され、第2弾として新撰組なき後の斎藤一を主軸に描いた「瞑るおおかみ黒き鴨」(2016年)を上演。第3弾にしてシリーズ最終章となる本作では、シリーズを通じて「憧れ」「変えがたい存在」として語られてきた“新撰組”を、満を持して描く。
物語の主人公は、近藤勇や土方歳三と同じ武州多摩の出身の新撰組隊士・中島登。当初は諜報活動員として参加し、後に正式に入隊。近藤、土方が敗れた際も側にいたとされた新撰組の生き残りで、後に土方らを描いた「戦友姿絵」によって後世に名を残すことになる。そんな中島をはじめとした平隊士達の目線から見た“新撰組”を、あえて人間臭い部分も交えて落とし込んだ期待作だ。
――シリーズの最後を締めくくるというところで、改めて意気込みからお願いします。
花村想太「人気シリーズに新しい登場人物として、さらに主演で出演ということでプレッシャーもありつつ。最初は気負いしていましたが、一生懸命やっていたらきっと伝わると思っています。今は開放的で楽しいですね」
山本涼介「今まで見てきたお客さんは、どんな結末を迎えるのか気になっていると思います。僕も初参加で沖田を演じますが、プレッシャーというよりはこの“もののふシリーズ”の沖田という人物を僕が僕らしく演じられればいいかなと思っています」
――そんなもののふシリーズで描かれる中島登はどのような人物なのでしょうか。
花村「目の前のことしか見えていないすごくテキトーな男というか…。幕末モノにはそういう優柔不断で意志の薄いやつってあんまり出てこないんですけどね。幕末には似合わない、現代の“ゆとり世代”みたいな人間が主人公として強い人たちの中にいるっていう人間らしさが、もののふシリーズにピッタリなんじゃないかと思います(笑)」
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