テレビでも独特のコントを見せている第7回キングオブコント王者のシソンヌ。2017年4月に東京・本多劇場で公演された最新単独ライブ「シソンヌライブ[six]」のDVDが2月14日(水)にリリースされる。
じろう「やっぱりコントが好きなんで、その集大成が単独ライブかなと思います。単独は、時間を気にしないで自分たちの好きなことをそのままできるということが大きいですね」
長谷川忍「あとテレビは時間だけでなく表現方法にも規制があるので。舞台だから規制ゼロというわけではないですが、ある程度はみ出したことができるのが単独ライブの魅力。あとアイデアも自由ですし。僕はライブを“公開オーディション”や“見本市”だと思っています」
圧倒的な演技力と独創的な世界観で、一般の人はもちろん、俳優や女優、タレントなど業界内でもファンも多いとのこと。
長谷川「番組でお会いしたときに『好きです』と言ってくださる方は多いんですが、それがいかんせん仕事につながらなく(笑)。どうしたらいいものか考え中です」
じろう「僕は、放送中の『卒業バカメンタリー』(日本テレビほか)の脚本を書かせていただいているんですが、これは単独に見に来てくださったディレクターから声が掛かってのことなんで、ちゃんと仕事につながっています。ただ、バラエティー番組に何も引っ掛からないのは同じで(笑)。ドラマと聞いて『そっちか~』って思いましたね」
長谷川「書かない方としては正直ヒマで、えっ~とは思っていますが、これはいつかコンビに返ってくるモノだと信じているので。頑張ってもらいたいです」
ネタ番組や「LIFE!~人生に捧げるコント~」(NHK総合)でコントをすることが多い2人。子供のころからコント番組が好きだったと言う。
長谷川「子供のころは『志村けんのだいじょうぶだぁ』(1987~1993年ほか、フジ系)とか見ていましたね。中学生になって、とんねるずさんやダウンタウンさん、ウッチャンナンチャンさんを見て。もうちょっと大きくなったら、相方はシティボーイズさんとか大人計画さんとか見て…。まぁ時代ですね。僕たちがテレビを見て憧れた時代がコント全盛期なので」
「シソンヌライブ」という形では今回が第6弾。回を重ねるにつれて変化はあったのだろうか?
じろう「基本は変わっていないですね。今回は前回同様、本多劇場でやらせてもらったんですが、1回目よりかは自然に出来たかな?と思います。やっぱりやりやすい劇場だし、僕は家から頑張って歩けば通える距離なんで。近いっていうのが一番。ノビノビやらせてもらいました」
長谷川「昔に比べたらアドリブが増えたかもね。優勝した後あたりから、稽古をしながらつくっていくというネタが増えてきて。一緒に楽しみながらつくっています」
じろう「やっぱり優勝したっていうのが大きかったんですよ。4分という限られた時間でするネタを作らなくていいいという開放感が関係しているというか。何やってもいいや~!と思えるようになったからですね」
長谷川「そんなネタから作り込んだものまで本当に色んな幅のネタをやっているので、これ1本で十分楽しめるはずですよ」
今年は、8月に約1カ月に渡って行う単独ライブ「sept」も控えている。
長谷川「これが今年一番大きい山ですね。1カ月2人きりというのは初めてなんでどうなることやら。単独が終わらないと何も見えてこないですが、これを機に仕事を増やしたいので(笑)。今できることをやっていきたいですね」
じろう「これをどうするかが当面の目標です。ただ、この8月の公演前に今回のDVDを見てほしいですね。自分たち的にも出来のいいライブだったと思うんで。お笑いを見たことのない人でもドラマを見るような感覚で見られるネタも多いはず。これを見ると、職場やご近所にいるちょっとイヤな人のことも笑えるようになると思います。ぜひ、楽しんでみてください!!」
取材・文=玉置晴子
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