平昌オリンピックがいよいよ開幕! スキージャンプ・女子個人ノーマルヒルへの注目が高まっている。
そこで、長野、リレハンメルオリンピックメダリストで、現在は雪印メグミルクスキー部にて監督を務める原田雅彦氏に女子スキージャンプの見どころをうかがった。
原田:今季、高梨沙羅選手がまだW杯で勝てていませんが、われわれから見れば調子は決して悪くないと思います。女子のチームは全体として、いい状態が続いているのではないかと感じています。
ただ、ライバルのマーレン・ルンビ選手(ノルウェー)やカタリーナ・アルトハウス選手(ドイツ)などの海外選手に試合全体のムードを持っていかれてしまうことも。スキージャンプの競技は不思議と調子のいい選手にいい風が吹くものです。昨季の高梨選手にとってはそういったいい流れが働いていましたからね。彼女のジャンプ技術が素晴らしいのは間違いないので、平昌では今までの我慢を爆発させて、金メダルへ流れを引き込んでほしいですね。
原田:さらに、急成長した伊藤有希選手はミスが少なく安定感は抜群の選手です。ズバ抜けたビッグジャンプはないのですが、だからと言って大きく狙うよりは淡々と平常心を保っていれば結果はついてくるはずです。岩渕香里選手、勢藤優花選手も昨季までは試合で30位前後の結果だったのが、トップ10入りするようになったので、この勢いで平昌でも上位を狙えると思います。
この時期の平昌は風が強いのですが、競技時間が遅く始まるので強風も収まると言われています。実力本位の大会となるので日本勢のメダルは期待大です。
取材・文=秋山光次
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)