――筧さんとは結構バチバチぶつかり合うシーンがありましたが、お互い遠慮はありましたか?
結構、私は初共演の方とも距離を詰めがちなんです。だから、筧ちゃんとも、2回目の撮影終わりに2人で飲みに行ったんですよ。そこですごく仲良くなっちゃいました。今でも頻繁にご飯にいきますね。筧ちゃんが「えのさん、えのさん!」ってすごく慕ってくれて、かわいい妹です!
だから、けんかのシーンは2人で「思いっ切りやろうね!」って話していたんです。筧ちゃんも、「仲良くなれた相手で良かった」って言っていました。
――男性陣はいかがでしたか?
窪田くんはムードメーカーでしたね。すごく話し掛けてくれて、スタッフさんにもまんべんなく話していて、優しい方でしたね。
新井さんも優しい方でした。私が想像していたまんまの感じでした。見た目は怖そうですけど、ひょうひょうとしていらっしゃいました。
――ストーリー的にはちょっと重い感じもしますが、現場は楽しそうですね。
でも、個性はバラバラでしたよ(笑)。新井さんもおっしゃっていたけど、みんないい人だけど話が合うやつは1人もいないなって(苦笑)。
――撮影を振り返り、思い出に残るエピソードはありますか?
衣装合わせの時に、監督が由利亜の私服や制服を見てくださいました。由利亜は眼鏡をかけているという設定なんですけど、衣装さんが用意してくださった眼鏡の中にしっくりくる物がなかったんです。私、普段は眼鏡ですけど、その眼鏡がしくりきて、結局いつもかけている眼鏡を撮影で使いました。
監督いわく、「本当に自分に合うって思って探した眼鏡に見える」っておっしゃったんです。監督はすごいなと思いました。そこは印象に残っていますね。私的にもナチュラルな感じで役に入れて良かったなと。
――印象に残っているシーンや言葉はありますか?
最後に筧ちゃんと2人ですごく感情が高まるシーンがあります。実際に救急車に乗って、筧ちゃんに自分の気持ちをぶちまけるんです。すごく狭い空間の中で、筧ちゃんとの距離がすごく近くて、私自身もすごく心拍数が上がって…由利亜なのか自分なのか分からない感じでしゃべっていましたね。
そうしたら、筧ちゃんも本読みの時と全然違った感じのテンションになって、なんだかよく分んないけどすごかったです。すごく熱くて、クラッとする感じがして、あそこは夢か幻かみたいな感じで終わっちゃいました。あとから見たら、すごく迫力あるシーンでしたね。
このシーンは本読みの時、筧ちゃんが監督に「ちょっと違うんだよねー。ここは何回も回すけど心折れないでね」って何度も言われていたシーンだったんです。それが、なんと本番では一発OKだったんですよ! 筧ちゃんは、「私が死にそうな顔をしていていたから泣けた」っていっていましたね(笑)。
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