「メガロボクス」のオーディションの時、心の底からこの南部贋作を演じてみたいと思った。何故なら、私たちの世代なら知らない人はいない、あの「丹下段平」だ。と思ったからだ。決定の知らせを聞いた時、「あ、そう」と冷静さを装ったが、心の中で叫んでいた「ヤッタ、ヤッターッ!」。それから収録までが長く待ち遠しかった。が、わくわくの中で開いた第1話の台本を見て、また叫んだ。「南部、よう喋ってるーッ!」。そして、今思っているのは、皆さんの心に丹下段平ではなく、南部贋作として生き続けてもらえたら、こんな嬉しいことはない。
このような記念すべき作品に携わらせていただけて、とても光栄です。オンエアが今から待ち遠しいですし、絶対見てほしい。私が演じるゆき子は、所謂ヒロイン然とした女性ではありません。物語の舞台となるメガロニアを仕掛け、己の夢のために突き進む、貪欲で強く、美しい人。「メガロボクス」は主人公だけではなく、登場するキャラクター全員がとても魅力的です。それぞれが自分の運命に悩み、時に絶望し、それでも抗う姿に、見ている人は何を思うでしょうか。私は今、こういうアニメが見たかったのだと確信しました。
今まで自分を守る為に適度に生きてきた私にとって、メガロボクスの世界で生きるには、傷付きたくなくて身に付けてきたものを全て脱ぎ去るような感覚で。良い意味でストレスでした。人それぞれ人生があるように、感じる事も登場人物の誰の生き方に感情移入するかも様々だと思います。ぜひ! ご覧くださいませ! よろしくお願いします!
八百長メガロボクスで力を持て余していたジャンクドッグが、勇利と出会い、本物に目覚める。男なら誰しも憧れる最高のシチュエーションだ。だが、世の中そう簡単ではない。必ずと言っていいくらい、行く手を阻むものが出てくる。それが藤巻だ。闇の世界に身を置くヤクザのドン。地下の八百長試合を取り仕切り南部にも、多額の金を貸している。底の見えない非情な男。そんな藤巻を演じるのもまた男冥利に尽きる。乞うご期待!!
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