選手それぞれが持つ人間ドラマに着目するのもオリンピックの楽しみ方の一つ。アルバイトをしながらつかんだ悲願の五輪切符、資金難に見舞われながらも開いた夢舞台への道、”年齢の壁”に挑み続けるベテラン…。「ザテレビジョン」が今大会の見どころを解説するこの企画、今回は五輪に全てを懸けたアスリートのエピソードを紹介する。
37歳で初の五輪切符を手にした田原直哉(たばらなおや)は、かつて体操の代表候補だったが、ケガなどで'06年に引退。その後、フリースタイルスキー・エアリアルに転向し、アルバイトをしながら鍛錬を続けた努力を結実させ、12年間の努力を実らせオリンピアンとなった。
スキーアルペンの石井智也(いしいともや)は、'08年の世界ジュニアで3位に輝いた逸材。その後は度重なる故障に悩まされながらも懸命なリハビリの末、復帰。平昌で初の五輪の舞台へ乗り込んだ。
そんな石井は'15年に資金難に陥った。実はアルペンスキーヤーの活動費は年間約1000万円といわれる。そこでクラウドファンディングで資金を調達し、夢舞台への道を切り開いた。
フィギュアスケート女子シングルのカロリーナ・コストナーは、「フィギュアスケート女子20代前半限界説」に挑む30歳。'17年のGPファイナルで4位入賞、ことし1月の欧州選手権のSPでも自己ベストを更新しており、まだまだ衰え知らず。
五輪へは今大会で4度目の出場となるコストナー。競技経験、そして人生経験に裏付けられた表現力の豊かさが際立つ。平昌では、ソチでの銅メダルに続き、2大会連続の表彰台を目指す。
世界トップクラスのアスリートたちの姿勢は、鍛え上げられた肉体や研ぎ澄まされた技術だけでなく、あきらめずに挑み続けることのすばらしさも教えてくれている。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)