――羽仁男を演じて、共感する点はありましたか?
「人の評価ほど当てにならないものはない」というせりふは、なるほどなと納得しました。この仕事をしていると、さまざまな役をやらせていただくんですけど、やっぱり賛否両論があって、「あの時は良かったのに次の作品では全然だ」って言われたり、今まで良いとされてたものが「違う」ってなったり。
「良い」という声があったからといって、それだけにのめり込まずに、冷静に自分を信じて、惑わされずにやらないといけないなと思いますね。
――羽仁男を演じてみて特に難しかった点はありますか?
「死」を達成するために羽仁男が役に成り切って、いろいろな場所に潜入して、人をだまして…というふうに、劇中の中で切り替えをしないといけないから大変ですね。そこは、演じていてよくややこしくなっています。
――毎回出演されるゲストの方々も豪華ですけど、撮影中の印象的なエピソードがあれば教えてください。
本当に豪華な方々ばかりで、演技の勉強になります。2月17日(土)放送の第6話は、大地真央さんがゲストです。撮影中に牛丼チェーン店が見えたので何げなく「食べたことありますか?」って聞いたら「入ったこともない」とおっしゃってました(笑)。
僕とは住む世界が違うなって思いつつも、想像通りの大地さんだったのでうれしかったです。最初は会話が成り立つのかなと不安でしたが、とても楽しかったです。
――大地さんとの共演はいかがでしたか?
大地さんは、お金がない崖っぷちの占い師の役で、大地さんのイメージとは程遠いので新鮮でした。おしとやかな大地さんが、必死になって生きようとする役柄を力強くエネルギッシュな演技で表現していらして、やはりすごいなって思いました。
――最後に、今後のドラマの展開を教えてください。
前半戦は死のうとしても死ねなくて。後半戦は、それらを経て羽仁男がどう変わったのかが描かれているので、第6話以降は新たな展開が出てきます。
羽仁男自身も心境の変化が出てきて、あらためて自分を見詰め直していきます。これまでとは違う色になっていくと思うので、最後まで見届けてください。
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