新山詩織「私にとって音楽は彼氏のような存在でした」デビュー5周年ツアーファイナル!

2018/02/15 21:30 配信

音楽

新山詩織が美しい歌声を響かせた

昨年12月12日にアーティストデビュー5周年を迎え、ことし4月でメジャーデビュー5周年を迎える歌手の新山詩織が、1月に発表した初のベストアルバム『しおりごと-BEST-』を引っ提げ、[新山詩織ライブツアー2018「しおりごと-BEST-」]を東名阪で開催。2月12日にマイナビBLITZ赤坂でファイナル公演が行われた。

5周年記念の特別なライブゆえの多幸感に満ちた赤坂BLITZに開演の時が訪れ、場内はゆっくりと暗転。

ステージ中央に降りてきたスクリーンには、5年を振り返る映像と共に「あっという間だったけど1年1年がたっぷりいろいろなことがあったので、それを思うとゆったり進んでいたようにも感じられる」といった現在の率直な心境を語る、新山のインタビューボイスが流れた。

そしてバンドメンバーに続いて姿を現した新山は、オーディエンスからの大きな歓声を浴び、それに応えるかのように深々と一礼。

愛用のテレキャスター(エレキギター)を肩に掛け、凛とした表情を客席に向けると、ピアノの美麗な音色が印象的なメジャーデビューシングル「ゆれるユレル」で華々しく幕を開けた。

続いて、新山がアコースティックギターのボディーをコツコツコツとたたき、3カウントを合図に始まった「Don't Cry」、高校生だった彼女の人間的な成長が当時感じられた「ひとりごと」と、訴求力の高い楽曲が披露されていく。

3曲目が終わったところでこの日、初めてのMCタイムに。

「ツアーファイナルにようこそ! 今日は今のありのままの私の声でベストアルバムの1曲1曲を大事に届けていたらいいなと思っています。こうやって皆さんと同じ場所にいられることを心から感謝して、次の曲を歌いたいと思います」と、新山は前向きに語る。

そう語って歌いだしたのは「今 ここにいる」。同曲は、新山と同世代のアスリートであり、くしくもこのライブと同じ日に行われた平昌オリンピックのスキージャンプで悲願の銅メダルを獲得した高梨沙羅選手に触発されてつづられた歌詞になっている。

リリース当初、新山は「あと少しで高校卒業というところで、これから前に向かって進んで行かなきゃという自分の思いも自然と投影された内容になっていると思う。いろいろな場面や状況で頑張る人の支えになる曲になってほしい」と語っていた。

次の「絶対」では、サビのフレーズをアカペラで歌い始めるライブアレンジバージョンで披露。歌詞がくっきりと浮かび上がるようなエモーショナルな歌声が会場を包み込んだ。