2月17日(土)朝9時30分よりディズニーXDにて日本初放送となるアニメ「ダックテイルズ」。今回は、ドナルドダックの声を担当する山寺宏一のオフィシャルインタビューと、本作をより楽しめる小ネタ集をお届けする。
「ダックテイルズ」は、元々は1987年に「DuckTales(原題)」としてアメリカでスタートしたテレビアニメだ。今回放送が始まるのは、その30周年を記念し昨年新たにアメリカで制作された最新シリーズ。ドナルドダックの三つ子のおい・ヒューイ、デューイ、ルーイと、大富豪の伯父・スクルージによる日々の騒動や宝を巡る冒険を描いたコメディ・アドベンチャーとなっている。
――ドナルドダックの声を20年以上(もうすぐ30年)担当されている山寺さんですが、改めてドナルドの魅力を教えてください。
ドナルドの魅力は、正直なところですね。決して優等生ではないし、わがままだし、気が短いし、見栄っ張りなところもあるし…。でも、なぜか憎めない。まさに子どものまんま、っていう部分があるんですよ。そこが魅力だと思います。しかも「ダックテイルズ」では、そんなドナルドの、新たな一面が見られるんですよね。基本の性格は同じだけど、この作品のドナルドは、おいっ子たちを見守る立場だから、すごく大人なんです。いつもは「そんなこと言っちゃダメだよ」って心配される側なのに、おいっ子たちのことを思って、「大変なことになるからやめなさい」って押さえる役になるんですよね。「ドナルドがそんなこと言うんだ!ウソでしょ!?」って(笑)。そんなドナルドが見れるのは「ダックテイルズ」だけですね。
――ドナルドの声を演じる上で、難しさはございますか。
何と言っているのかを伝えるのが、一番難しいところですね(笑)。声を使わず、息を使って楽器のようなイメージで音を出しているんですが、僕としては、ダックボイスで最も表現しにくい言語は日本語なんじゃないかと思っていて…。母音と子音の関係なんですが、英語のままだったら言いやすいけど、日本語にするとすごく言いにくくなってしまうこともあって、翻訳・ディレクターさんと相談しながらせりふを変えることもあります。英語でも、ドナルドのせりふは3割伝われば良いという話を聞いたことがあるんですが、僕の場合は多分そこにも達していなくて、1割くらいかな、と(笑)。特に今回の「ダックテイルズ」では、普段のドナルドより長いせりふが多いので、本当に大変なんです。「ドナルド、今までこんなこと言ったことないよ」というせりふがいっぱい出てくるので、毎回アフレコ前には気合が入ります。
僕は今まで、たくさんのキャラクターの声を担当させていただていますが、最も難しいなと感じるのは、実はドナルドの声なんです。何年やっていてもずっと難しいし、僕の強敵でもあります。いつもアフレコの前には「今日はドナルドか、心してやらないとな」って気合いが入るんですよ。でもだからこそ、大好きなキャラクターなんですよね。自分で色々グッズも集めたりとかして、他人とは思えない長い付き合いのキャラクターですね。
――最後に番組を楽しみにしている視聴者の方に、番組の見どころとメッセージをお願いします。
「ダックテイルズ」は、ディズニーのクラシックなキャラクターの1人であるドナルドと、ダックファンにはおなじみのヒューイ・デューイ・ルーイやスクルージなど、魅力的なキャラクターたちが大活躍するアニメーションシリーズです。僕の中では、最もスケールが大きく、アドベンチャーな作品だと思っています。これだけ世界を股に掛けたようなスケールの大きな作品はないですし、ダックファミリーが大集結するのは「ダックテイルズ」だけですので、ぜひ皆さん、お楽しみください!
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