MBS・TBS系で放送中のアニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の第55話(5月2日[日]放送)にタレントの中川翔子が“女性職員B”役でゲスト出演することになり、3月21日、都内スタジオでアフレコ収録を行った。
同作は、漫画雑誌「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載中の荒川弘原作による作品。物語は、あらゆるものが錬金術で“錬成”できる架空の世界を舞台に、賢者の石を求めて旅に出た国家錬金術師のエドワードと彼の弟のアルフォンスの2人が、錬金術師を狙う謎の敵や人造人間(ホムンクルス)の謎などに立ち向かう姿を描く。
中川は本作の4〜6月期エンディングテーマ「RAY OF LIGHT」を提供することから番組に特別出演。中川は本作を、「この世とは、生き物とは何かといった深いテーマが絡み合う偉大な作品」と語り、「物語とテーマ曲の結び付きの重さを感じていますし、6月の最終回へ向けて大トリとなるエンディングテーマを担当させていただくことに、大きなプレッシャーと喜びでいっぱいです!」とやや緊張した面持ちで話した。
新曲「RAY OF LIGHT」では自身初の単独作詞に挑戦し、「誰の力も借りずに書くのは難しかった! 第1稿を提出した時は胃薬を飲みました(笑)」と苦しんだよう。詞は主人公エドと父親の関係を自身の経験を交えて書いたとのことで、「錬金術師だった父親に複雑な思いを抱えるエドと同じように、わたし自身も歌手だった父親と同じ道を歩むことに葛藤(かっとう)がありました。でも初めてコンサートをした時、父に近づけたような、長い反抗期が終わって光が差したような瞬間があった。そんな瞬間を書けたらと思ったんです」と説明。「この機会がなければあらためて自分自身と真剣に向き合えることがなかったかもしれない。感謝しています」と思い入れ深く語った。
また、第55話へのゲスト出演については、「放送日の5月2日[日]のすぐ後、5月5日[水・祝]はわたしの誕生日なので、すてきなプレゼントになりました。生きた証がひとつ残りました!」とうれしそうにコメント。CD「RAY OF LIGHT」アニメ盤ジャケットでは中川のラフを基にアニメスタッフが描き下ろしたイラストもあり、「なんとアルのおなかの上に(中川の飼い猫)マミタスが乗っていまして。こんなに喜ばしいことはありません!」と目を輝かせていた。
4月1日(木)からは全国ツアー「Prism Tour 2010」がスタートすることから、「歌い込んでいくにつれ『RAY OF LIGHT』の色がどんどん変わっていくんじゃないかな。ますますいろいろな気持ちを“練成”して育てていけたらと思います」と意気込みを話した。
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