――秋彦を演じながら、自分との共通点を感じたりしますか?
海:三澄家の中で秋彦は一番年下ですけど、姉ちゃんや母ちゃんを守る責任感が強くて。そういう家族を大切に思うところっていうのは、自分とも重なる部分がありますね。うちの父も、三澄家の父親ほどではないですけど(笑)、仕事で帰りが遅かったりして、母と妹、僕の3人でいることが多かったので。何かあったときには自分が守るという気持ちは、秋彦と共通してると思います。
――家の中に石原さとみさんと薬師丸ひろ子さんがいるっていうのもすごいですよね(笑)。
海:こんな家族だったら、仕事のあと直帰しますよね(笑)。お二人は現場でもすごく優しいんです。超特急のことも、どんな感じでやってるの?とか、聞いてくださったりして。居心地のいい、あったかい空気を作ってくださるので、僕も秋彦として集中できるというか。それに、監督をはじめとするスタッフさんたちも、普段から”秋ちゃん”とか”アッキー”とか”秋さま”とか(笑)、いろいろな呼び方で呼んでくださるんです。秋彦というキャラクターを愛してくださっているんだなぁって。本当、空き時間とかもスタッフやキャストのみなさんとずっと喋ってます。
――どんなことを話してるんですか?
海:何だろう? そうやって聞かれても思い出せないくらい、多分他愛もないことです。でも、あ〜、楽しかったなぁって気持ちだけは残るっていう(笑)。なので、現場に行くのがすごく楽しみなんです。
――石原さんや薬師丸さんをはじめ、井浦新さん、窪田正孝さん、市川実日子さんなど、個性的な役者さんに囲まれての撮影は刺激を受けることも多いのでは?
海:特に姉ちゃん(石原)は、監督さんやプロデューサーの方と演技について細かく話をされていて。その姿を見て、ミコトという役に真摯に向き合ってるんだなと思いました。中でも印象的だったのが、7話(23日(金)放送)の冒頭で秋彦の職場に姉ちゃんが来るシーンがあるんですけど、そこで姉ちゃんがものすごく笑顔になるんです。そのときに姉ちゃんが「私、このドラマでこんなに笑ったの初めて」とおっしゃっていて。気付かないうちに笑顔になっていたみたいで、「こんなに笑うかな? でも、弟と一緒にいたら笑うか」とも言っていて、それを聞いたとき、秋彦が姉ちゃんにとって落ち着ける存在になっているんだなと思ってうれしかったです。
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