「メルヘン・メドヘン」インタビュー(3) 末柄里恵「心が忙しかったです」

2018/02/24 20:00 配信

アニメ インタビュー

第6話アフレコ後インビューの第3弾(C)MMM/メルヘン・メドヘン製作委員会


オリジナルTVアニメ「メルヘン・メドヘン」が、AT-Xほかで放送中。第6話のアフレコ後には、鍵村葉月役の楠木ともり、土御門静役の末柄里恵、ユーミリア・カザン役のLynnがインビューに応じてくれた。

【「メルヘン・メドヘン」インタビュー(2) Lynn「みんな裸なのに堂々とし過ぎ!」 より続く】

末柄里恵「休憩時間はみんなと楽しくしてたのに、本編では突き放さないといけなくて、心が忙しかったです」


――カザンさんは、先程も少し話が出ましたけど、葉月に対しては何かためらいがあるのかなって思いました。

Lynn:そうですね。常にイラついているというか。でも何だろうな。わけ分からないってカザンはよく言ってるんですけど、ホントにカザン自身も分からないけど、真っ直ぐにぶつかってくる感じに戸惑っているような感じはしますね。

末柄:5~6話のカザンさんは、板挟み感がすごくあるように感じました。元々は優しいからこそ、非道になりきれない部分があって。でも、守りたいもの(帰る場所)があって、それを守るためにはやるしかない、みたいな。だから悲しくて。

Lynn:そうなんだよね。たぶん葉月のことも静のことも、そんなに嫌いなわけじゃない。ただ、リン・デイヴスにやれと言われてるから、自分の守るものを守りたいがために、仕方なくっていうところなんですよ。自分の意に反して強がって見せていたので、それが今回負けたことによって、気持ち的には前向きになったのかなって思います。

末柄:憑き物が落ちたような感じがする。

楠木:4話でカザンさんが葉月を攻撃しようとする時も、「ブーフ・ヒュレしろ」って言うんですよね。あそこも、カザンさんの本当は攻撃したくない気持ちが出ていて切なかったです。

――そんな中、カザンを捨て駒扱いするリン・デイヴスという(笑)。

楠木:捨て駒って言っちゃったよ、って思いました(笑)。

Lynn:ここらで限界だな、みたいな(笑)。

末柄:あっさり切り捨てたね。

Lynn:切り捨てられて、逆に良かったとは思ったけどね。

――でも、リンちゃんはあそこまでいくと、いっそ清々しいですよね。静はどうでしたか?

末柄:まとまって、静の嫌なものが押し寄せてきたというか。戦いに勝たないといけないプレッシャーもあったし、初めてできた大切な存在をこれ以上傷つけたくないという思いから、葉月ちゃんを突き放してしまって……。でも「かぐや姫」という原書との契約もあって、孤独でなければいけないという思いもあったりしたから、孤高の道を進むというか。本当は仲間なんていないほうがいいのではないかって、使命感から思っているのかな?って考えると、本当に難儀な子だなって。そういうことが5~6話でいっぺんに起こっていたので、演じていても苦しかったです。休憩時間はみんなであんなに楽しく話していたのに、本編が始まると突き放さないといけなくなったりして、本当に心が忙しくて(笑)。だからこそ、6話の最後で手を取り合ったところは、静にとって本当に大切な瞬間だったんだろうなと思いました。よくぞ頑張った静!って言いたいです。

楠木:舞さんも、静ちゃんにとっては大変だったというか。舞さんがガッツリ来てくれればやりやすかったんだろうけど、私、足手まといですよねっていう感じで来たから、そこにも気を使ってしまって、やりづらかったのかもなって。

末柄:人間として嫌いとかじゃなくて、どう接していいか分からないんだろうね。人付き合いが下手なところもあるから……。

楠木:でも、舞さんの気持ちもよく分かるんですよ。急に呼ばれて、強い2人に囲まれちゃって、戸惑いもすごくあったと思うから。

――5話の有子の、静を守る献身的なところにもグッと来ましたね。

末柄:有子~! 有子とは小さい頃から一緒なので、もっと仲がいいところを見れたらいいなって思うんですけどね。でもツーカーなところが出ているシーンもあったので、絆は強いんだなって思いました。

楠木:そこ、カッコ良かったです! 信頼感が垣間見られて、こういう友達関係築きたい!って思いました。