4月23日(金)から公開される映画「タイタンの戦い」の来日記者会見が7日、都内で行われ、主演のサム・ワーシントンと、ルイ・レテリエ監督が出席した。
本作は、ギリシャ神話の世界をベースにした、'81年製作の同名映画を最新のSFXと3D技術でリメークしたアクション・アドベンチャー大作。神々の王ゼウスと人間の王妃の間に生まれたペルセウスが、人類を滅ぼそうとする神々に立ち向かう姿を描く。大ヒット作「アバター」で一躍脚光を浴びたサム・ワーシントンが、若き英雄ペルセウスを演じている。
本作のテーマになっている“家族”という存在について聞かれたワーシントンは「僕のすべてです。それは血のつながった人だけではなく、人生という旅の中で出会う人とのつながりも含めてそう呼べると思います。ペルセウスは家族を失った怒りを持つ10代の若者のようです。そんな彼が、人とのつながりを築いていく中でだんだんと成長していきます。本作が伝えるメッセージは、子どもにとっても、僕のような33歳の大人にとっても、レテリエ監督のような76歳の男性にとっても(監督の実年齢は36歳)、大事なことだと思います」と冗談を交えながらも熱く語った。
また、「ターミネーター4」や「アバター」で、戦うヒーローを演じ続ける、その素晴らしい肉体を作る方法は何かと質問されたワーシントンは「赤面してきました(笑)。まず、ビールを飲むのを控えました。あと、地獄のようなキャンプに行かされました。僕は普段、あまり体を鍛えるタイプではないのですが、アクション・シーンはちゃんとトレーニングしていないとできませんので」と照れながらコメント。
それを聞いたレテリエ監督は「視力の悪いサムが、メガネを外した状態で撮影をしていた時に、女性に向かって差し出す手を、間違えて石に向かってすごい勢いで当ててしまい、つめがはがれてしまったことがありました。それでも血まみれの手をカバーして撮影を続けました。彼が成功したのは強い筋肉があったからではなく、強い心があったからだと思います」とワーシントンを称賛した。
また、大作への出演が続くワーシントンは、周囲の状況の変化について、「この場所にいることもそうですが、僕の人生は180度変わりました。でも、自分がどう変わるかより観客の方々に楽しんでもらえる作品を届けることが第一だと考えています」と語った。
さらに、レテリエ監督がワーシントンの過去について、「スターとなった今ではソファの上で寝ているでしょうが、最初に会った時は車の中の寝袋で寝ているような青年でした」と明かし、ワーシントンの靴を指さした監督は「でも、履いているブーツはあのころと一緒だね。皆さん、何か洋服がありましたらサムにあげてください」と呼び掛け、会場を沸かせた。
また、映画の衣装についてレテリエ監督は「幼いころフランスで日本のアニメをたくさん見ていました。その中でも『聖闘士星矢』が大好きだったので、本作の神様たちが着ている衣装にその影響が感じられると思います」と語った。
日本では春の大型連休直前に公開となる本作。映画を楽しみにしている日本のファンへメッセージを求められると、ワーシントンは「黄金の連休にこの映画で黄金の時間を過ごしてください」とPR。レテリエ監督は「私は8歳の時オリジナル版を両親と見て作品に夢中になりました。母は衣装を、父はスペクタクルを気に入っていたようです。家族全員で楽しめる映画なのでぜひご覧ください」とコメントした。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)