'66年公開の特撮映画「大魔神」が44年ぶりにリメーク。テレビ東京系で放送中の特撮ドラマ「大魔神カノン」は、悪霊がうごめく現代日本が舞台。人間に大事にされ恩返しをすることが使命の“オンバケ”たちが、悪霊を封じる力を持つ大魔神“ブジンサマ”をよみがえらせるため、大魔神に呼び掛ける“いのりうた”を受け継ぐ大学生・巫崎カノンを守り戦う特撮CGアクションだ。
本作でカノン役を演じるのは、'09年にドラマデビューしたばかりの里久鳴祐果。連続ドラマ初出演にして初主演のフレッシュな彼女に話を聞いた。
――ドラマ初主演を振り返ってみていかがでしたか?
「今、第1話を見返してみると、初主演の緊張やカノンをどう作り上げるかという悩みから、すごく不安定な顔になっていたなと思います。でも、『それがカノンの不安定な精神面とリンクしていていいんだよ』とプロデューサーの高寺(重徳)さんに言ってもらえたんです。それで自分としては悩みながらもなんとか進んでいけたのかなと。カノンがオンバケたちと触れ合いながら成長するに従って、自分自身も成長していけたように思うので、そういうところを見ていただけたら幸せです」
――昔の「大魔神」はご存知でしたか?
「知らなかったんですが、ドラマのプロモーション映像で初めて見ました。44年前にあの特撮ができたんだとビックリしました」
――現代の「大魔神カノン」の見どころは?
「CGが多く使われているところや、オンバケたちのリアルな“衣装”に注目してほしい。オンバケたちは、実はボディーファンデーションを塗ってるんですよ! ほかの作品にはなかなかないことだと思います。ほかにもいろいろなところに凝ってるいのでじっくり見てください!」
――撮影中、面白かったことは?
「初めてつるされたこと! 怖いかと思いきや楽しくて楽しくて、もっと高いところにつしてー! と遊んでしまいました(笑)。それと、(オンバケのイケチヨ役の)長澤奈央さんが走るシーンでは、5本指のストッキングにげたで滑りそうになりながら、すごい顔で走ったり、(オンバケの)タイヘイ役の眞島秀和さんも演技中に笑わせようとするので、笑いをこらえるのが大変で。毎日、皆さんとわいわいして楽しい撮影現場でした!」
――カノンはどんな女の子ですか?
「歌手になるのが夢で田舎から上京して、『人を信じなさい』と祖母に教えられてきたことを守っていたのに、東京で悪い男にだまされて心を閉ざしてしまった子なんです。ドラマの中でも最初のころはほとんど笑っていなくて、超前向きなわたしとしては少しもどかしい気持ちもありました。でも、物語が進むにつれてカノンも明るさを取り戻していくので、最終的に役との溝は埋まったように思います」
――カノンと里久鳴さんを比べると?
「99%、正反対ですね(笑)。はしゃぎ過ぎて監督に怒られたこともありました(苦笑)」
――本作のテーマは“祈り”ですが、里久鳴さんが祈りたいことは?
「小さいころから『隕石が地球にぶつかってきませんように』願ってます! 地球が滅亡しませんように! ノストラダムスなんて大っ嫌い!」
――まじめな祈りを教えていただいたところで…里久鳴さんの夢を教えてください。
「夢はずっとお芝居をやっていくこと! 今は等身大の役柄が多いですが、より専門的な知識のいる役などいろいろな役を演じてみたいです。今は演じることがとても楽しいんです。違う自分を発見したり、経験できるはずのないことが経験できるのはこの仕事だけだと思います。好きな女優さんは上戸彩さん。明るくて見ると元気がもらえるし、影響力がある方ですよね。それと、引き込まれるようなオーラのある蒼井優さんも好き。自分も何かを出せたらいいなーと。見た人に何かを感じ取ってもらえる人になりたいです!」
――最後にメッセージをお願いします。
「カノンが成長する姿は、悩みを持っている方には共感を持って見ていただけると思います。この作品を見てカノンと一緒に頑張ろうと思ったり、元気になっていただけたらうれしい! とにかく最後までカノンの成長を見届けてください」
【プロフィル】里久鳴祐果(りくな・ゆか):'88年8月31日生まれ。東京都出身。A型。映画「うた魂♪」('08年)、「イケてる2人」('09年)などに出演。特技は「東京都23区を7秒以内に言い切ること」、「円周率を50けた言うこと」。その確認はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/rikunayuka/)で。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)