田中麗奈とワン・ポーチエがダブル主演する日台合作映画「おもてなし」が、有楽町スバル座ほか全国にて公開中。
琵琶湖畔にある老舗旅館「明月館」の娘・梨花(田中)が、台湾から来た実業家の息子・ジャッキー(ワン・ポーチエ)と協力し、日本ならではの“おもてなし”の心で旅館の経営を立て直していく。共演者として、余貴美子、ヤン・リエ、木村多江、香川京子ら豪華名優が名を連ねる。
今回、ダブル主演の1人である田中に撮影を振り返ってもらい、自身が演じた梨花や作品の注目ポイントなどを聞いた。
――随所に“おもてなし”の要素が取り入れられており、とても日本らしい作品だなと思いました。台本を読まれてどう感じられましたか?
それぞれの登場人物の人生が散りばめられていて、“おもてなし”ということに対して日本人の私たちが考えさせられるようなとてもリアリティーのあるお話だなと思いました。個人的に、脚本の砂田(麻美)さんの作品「エンディングノート」(2011年)が大好きなんです。その砂田さんが書かれた脚本は、心にしみわたるような内容でした。
――梨花を演じていかがでしたか?
梨花が背負っているものは、たくさんあると思います。お父さんがいなくなり自分がこの旅館を守って行かなきゃいけないとか、お母さんに対しても自分がそばにいてあげなきゃとか…とても真面目な人なんじゃないかと思いました。経営不振の旅館の未来を考えなきゃという焦りの中、そこに恋愛が重なってモヤモヤしたものを抱えている人という印象です。でも、台湾から来た実業家のチャールズ(ヤン・リエ)とその息子・ジャッキー(ワン・ポーチエ)という2人が投資をしてくれることになり、梨花が徐々に浄化されていくというか、明るくなっていく様子が感じ取れました。
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