亡き祖母との思い出と祖母への感謝を歌った「トイレの神様」がヒット中のシンガー・ソングライター、植村花菜が8日、東京・SHIBUYA ENTERTAINMENT THEATER PLEASURE PLEASUREでワンマンライブ「ふたつのかけら」を行った。
植村は、'05年「大切な人」でメジャーデビューし、今年1月にラジオで「トイレの神様」がオンエアされると、問い合わせが殺到。同曲を収録したミニアルバム『わたしのかけらたち』(3月10日発売)は、念願だったという自身初のオリコンウイークリーチャートのベスト10入りを果たした。
大阪と東京で2公演ずつ行われた今回のライブは、「歌をじっくり聴いてもらいたい」ということで、アコースティック編成で演奏。ミディアムナンバー「紙ヒコーキ」や「BLESS」、切ないラブソング「マスカラ」、地元の兵庫・川西市を流れる川での思い出をつづった「猪名川」など、曲への思いやエピソードを織り交ぜながらアンコール含め全13曲を披露した。
また、MCでは、「『トイレの神様』のジャケットは、えらいべっぴんさんに撮っていただきまして(笑)。初めての人、驚かないで楽しんでってくださいね」と会場を和ませたり、「何かわたしに質問ある人!」と質問を募っては、「結婚のご予定は?」と直撃され、「全然ないです」と苦笑する一幕も。歌や演奏はもちろん、気さくで愛嬌(あいきょう)たっぷりのトークでもファンを魅了した。そして、本編ラストでは、デビューからの5年を振り返り、「これまでいろんなことがあったけど、これからも“歌”を歌い続けていけると思えた大事な大事な曲です」と、9分52秒の大作「トイレの神様」を熱唱。植村の優しい歌声と歌詞に、会場にはすすり泣く声も響いた。
アンコールは、「これからもずっと、どんなことがあっても、死ぬまで歌っていきたい。1人でもわたしの歌が聴きたいという人がいるかぎり…」と真摯(しんし)な気持ちを伝え、「花」を披露。最後は会場中に「ラララ」の大合唱が起こり、植村は満面の笑みで手を振りステージを後にした。が、その後、鳴り止まない拍手に応えて予定外のアンコールで再登場。リズミカルでポップなナンバー「あなたのその笑顔はいいヒントになる」を歌い、客席総立ちで大盛り上がりのフィナーレとなった。
今後は、デビュー5周年を迎える5月11日(火)に、静岡・浜松でワンマンライブを行うほか、6月11日(金)の東京・日本青年館を皮切りに“トイレの神様”と銘打ったホールツアーを開催する。詳細は公式サイトにて。
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