――音楽といえば、劇中でも効果的に使われていますよね。
高見沢:デヴィッド・ボウイとかね。あれは監督の趣味なのかな? 映画を見ている時、音楽が気になることは多いですよ。気に入ったらサントラも買いますし。
坂崎:映像と音楽は切り離せないですよね。でも、僕は映像に集中しちゃうと、音楽まで気が回らない。2、3回は見ないとダメですね。
高見沢:坂崎は昔から外国の俳優さんの顔が分からないらしいんですよ。
坂崎:そうなんですよ。途中で「あれ、この人は重要な人だっけ?」とか「さっき似たような人が出てきたよな」って、頭の中でこんがらがってしまうんです。
――何となく分かるような気がします(笑)。
坂崎:分からなくなるでしょ?(笑)
高見沢:それはないよ(笑)。
坂崎:洋服が変わると、もう駄目。一番ヤバいのは戦争映画。みんな同じ格好しているんだもん(笑)。
桜井:音楽によって感情が高まっていくことはありますよね。この間、久しぶりに「トップガン」を見たんですけど、あらためて音楽の力のすごさを感じましたね。
――主人公の二人は強い正義感と好奇心を持って任務を全うしようと奮闘していますが、皆さんが長く活動していく中で大切にしていることはありますか?
高見沢:長く続ける秘訣(ひけつ)ということではないかもしれないけど、毎年何を中心に活動していくのかを考える時に僕らはミュージシャンなので、やっぱりライブなんですよ。それを45年間やってきていますから。
常にライブ中心。そこはブレていないし、これからも大切にしていきたいと思っています。
坂崎:僕も同じ気持ちですね。たまに、若いミュージシャンから「飽きないですか」って聞かれたりするんですけど、飽きるのかなぁって思ったりするんですよ。そもそも、長く続けるための答えなんてないですしね。
バンドといってもみんな他人だから。ある程度目標を達成したら、次に何をするのか探さなくちゃいけないし、それぞれにやりたいことが出てきたりする。
だから、もう性格かもしれません。僕ら3人は、何となく合っていたんでしょうね。
高見沢:そういう意味では、がめついヤツが一人はいた方がいい(笑)。
坂崎:確かに必要かもね。
桜井:結局、そこにたどり着くのね(笑)。ライブは毎回違いますし、お客さんも変わる。飽きることなんかないですね。
高見沢:今年も4月から始まりますが、この春も前回のツアーより、良いものを目指して頑張ります!
取材・文=月山武桜
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