――バディを組んでいた達郎との掛け合いが印象的でした。現場はどんな雰囲気なんでしょうか?
香川さんは普段から面白い方で、頭もいいので、トークも面白くてキレッキレです。
あそこまで芝居の頂点を極めた方なんですけど、その振り幅を超える勇気がすごいなと思います。
今回もキレッキレで面白いところがあって、見ていて笑いが止まらなくて(笑)。
どんなシーンも成立させちゃうので、そこもすごいなと思います。
――達郎と華岡のシーンは、アドリブも多かったと伺ったんですが、香川さんの振り切れたお芝居に引っ張られることもあるんですか?
引っ張られるということではなく「静と動」が大事だと思うんです。
両方が強くやるよりも、どっちかがやるんだったら片方は引くような、漫才で言ったら「ボケとツッコミ」になるような役目を、2人で芝居しているときにはやっていると思います。
――事前に2人で話し合うこともあるんでしょうか?
アドリブについては特に話し合ってないです。もう、呼吸を合わせるだけでやっています。
香川さんは何でもできる方なので、(演技を)受けるときはガーッと受けに回ってどんどん発展させてくれるんです。
僕が何をやってもどんなことが起きても拾っていってくれるので、アドリブもせりふが終わってから3分くらいやってしまって(笑)。
監督のカットがかからないから、ずーっと余計な事をしゃべっちゃうんです。まぁ放送ではカットされているんですけど、もうせりふから道を外れちゃうこともあって、そこはうまく編集していただきました(笑)。
香川さんもそうですし、他の刑事のメンバーもそういう力を持っている人たちが集まっているので、本当に撮影が楽しかったです。
逆にアドリブを全部使ったらどんなドラマになってしまうんだと思いますよ、それはそれで面白そうですけど(笑)。
――コミカルなシーンでは、新キャラクターの香奈との掛け合いも見られるんでしょうか?
多少あります! だけど…彼女はキャリアという役柄なので、全部乗っかるのではなく、軽くかわしていくんです。そこでも「静と動」が生まれて、その割合がとても良かったです。
香奈という役割があるから笑える部分ができ、その役目を波瑠さんがしっかりと演じてくださっていたなと思います。
――撮影に入る前は、波瑠さんにどのような印象を抱いていましたか?
以前、ドラマ「新参者」(2010年、TBS系)で、彼女がデビューして間もない頃に少しだけ共演しているんです。
非常に透明感があって、いろんな役ができて、「大物になる方だな」と思っていました。
このドラマは大人のキャストが多いんですけど、その中でも決して負けない色気としっかりとした“自分”がある方なので、僕も安心してお芝居ができました。
本当に、出演している女優の皆さんきれいなんですよ。僕もふと見ながら「あ~きれいだな」と思っています(笑)。
――もし、また続編があるとしたら、挑戦したい演技などはありますか?
まぁ、華岡が死んだわけじゃないんでね(笑)。
今回は香川さんと一緒にいるシーンが少なかったので、そういうシーンはまだまだやっていきたいです。
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