4月5日(木)にスタートする「世界の哲学者に人生相談」(夜11:00-11:30、NHK Eテレ)は、高田純次が相談室長を務め、視聴者の悩みを解決していく番組。
悩みの答えを哲学者たちの考えや言葉から探し、難しい部分は小川仁志准教授が解説。また、毎回ゲストが哲学に関する“究極の質問”に答えるコーナーもあり、さまざまな角度から哲学を面白さを紹介していく。
2017年の特番が好評を博し、レギュラー化に至った同番組について、高田と小川准教授が語ってくれた。
――いろんな悩みが来ると思いますが、どのように答えていこうと思いますか?
高田:特番ではのびのびとやらせてもらいまして、それがレギュラーになると聞いた時は腰を抜かしました。
一応、私が相談室長ということでやってますが、私はほとんど相談に答えてないです。大体ゲストの方と一緒に楽しく話していて、賢者(哲学者たち)の方の言っていることを聞きながら、まぁその中で答えが見つかったらいいなと思っているんですけども。
最初レギュラーになるって聞いた時は「そんなにネタがあるのかな?」とかね、「そんなに言ってることないんじゃないか?」って心配したんですよ。
でもこれまで4回収録してきて、ゲストの方と小川先生の力もあって、非常に自分自身も勉強になるような感じになってきました。
後ろには、いろんな賢者の人たちがいますけど、名前は聞いたことある人はいても「この人たちの本読んだことあるかな?」って感じで、難しい部分もあると思うんです。
言葉っていうのは難しくて、賢者の方は当たり前のようなことをそれっぽく言っていることも多いんですけど、私たちはそれを解釈していかなきゃいけないっていうね。
全然知らない賢者の人が意外といいこと言ってたりもするんです。「この人有名な人だ」と思っていると大したこと言ってなかったり。
そういうこと分かんないながらも進めていってるという感じです。楽しくなってきたなっていう思いはあります。
小川:高田さんが収録と違ってものすごく真面目なのでビックリしていますよ!
哲学の番組って本当にないんですよ。私も今まで哲学の入門書をいっぱい書いたりしてきたんですけど、テレビでやるのは難しいんじゃないかと言われてきたんです。
ところが特番でやった時にうまくいきまして、今回さらにスタッフの皆さんが面白くなるようにしてくださって、哲学というのはテレビでも楽しめるものなんだなということが分かりました。
高田さんも言われたように、なかなか皆さん言葉で聞いても分からないということが多いんですね。それをVTRで見せて私が解説して、皆さんにまた考えてもらうということが重要なんです。
この番組はせっかく哲学の番組なので、皆さんになるべく考えてもらおうと思っているんですね。
高田:NHKさんは非常に太っ腹というか…レギュラー化するにあたって下ネタは3回まで言っていいということになりまして。そういうふうに言われると意外と言わないもんですけど、まぁ生番組じゃなくて良かったなと思いますね。
健康に気を付けて頑張っていきたいと思いますよ。これからゴールデンに上がるなんていう話になるかもしれないですからね。
老若男女がまんべんなく見ていただければうれしいような気もしますけどね。まぁ小学生は見ないんでしょうけど。
――若い世代の方々におすすめの哲学者はいますか?
高田:21歳でボーヴォワールさんと契約結婚したサルトルさんがいいんじゃないですか?
契約結婚にはびっくりしましたよ。お互いに遊びたいだけ遊べっていうことらしいですからね。
小川:意外とニーチェとかは世間に知られてますから、知らない人を知るっていうのもいいと思うんですよ。
そういう意味では、日本にも哲学者はいるっていうことで、日本人の西田幾多郎とか知ってもらえたらうれしいですね。
高田:ハイデガーさんも意外と知られてないかもしれないですね。僕だけが知らないのかもしれませんけど、非常にいいことを言っているんですよ。
小川:ハイデガーなんかは本で読むと難しいけど、番組では分かりやすく紹介してますからね。
高田:あとはニーチェさんは捉え方によっては下ネタっていう言葉を残してますからね。
小川:あと「幸福論」のアランとか、高田さんが愛川欽也さんに似てるって言ってたフロムっていう人もいいですよね。
高田:毎週後ろにいる人たちが入れ替わって、いろんな人が来るので、楽しみにしていただければと思いますよ。
賢者のお面をしてらっしゃるのは有名劇団の方々なんですよ。いずれ顔は見させてあげないとなのかなという思いはありますね。
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