――皆さんが新たに「こういうことを学びたい!」など、興味のある分野はありますか?
所:改めて「これを学びたい!」というのは無いんですけど、目の前に来るものは全部ひも解きたいね。「どうなってんだこれ?」っていう。「どうなってんだ」が気になってしょうがない。
あと、例えば皆さんがネットとかで買い物した時に、壊れた物が届く時もあるじゃないですか。「初めから壊れている物を売ったんじゃないか」みたいな、いろんな状況があるじゃない。その状況も僕は楽しい。
水卜:へぇ~。
所:壊れている物が届くってこと自体も面白い。「来た~!」みたいな(笑)。買い物をして、それに見合うものが届くのって、当たり前のことで面白くないの。誰でもそれは経験するじゃん。人が経験してないことは得なような気がしてしょうがないの。
桝:すごく、わかります。
所:「俺そう言えば経験できてないじゃんこれ!」っていうことに喜びを持っちゃうんで、そうすると壊れた物が来ても泣かなくて済むじゃん。「さすが俺だね、壊れた物が来たよ!」って思う(笑)。何でも楽しくなってきちゃうんです僕は。
桝:「みそ汁でアサリを食べていたら中にカニが入っていたらすごくうれしい」みたいなことですよね?
所:あ~、そうかな(笑)?
一同:(笑)。
所:あと、「宅配便のお兄さんがカッコイイ」とか言われたりするんで、あれカッコイイと思ったら、「お父さんたち、まねしろ」って話だよ。
桝:最近その写真集が出たりしてますね。
所:宅配便にお金出してるのはお父さんなのに、お父さんは褒められないで宅配便のお兄さんは褒められるって言うんなら、「テメエで持ってけ!」って話だよ。
一同:(笑)。
所:お父さんが家まで持って帰ってきたら、「お父さんは役に立つな」と思われるじゃん。しかも駆け足で帰ってくれば、宅配便のお兄さんと同じように評価されるわけじゃん。だから「見たものをカッコいいと思ったらやれ」ってことだよね。
桝:結局、今の話ですと「宅急便」を学ぶ感じに…。
所:そうなんだけど、全部を学ぶというか、そこから「果たしてその心は?」みたいなところが面白いんで。改めて「○○を学ぶ」じゃなく、目の前に来たものを全部学ぼうとはしますよね。
川栄:私はやっぱり健康というか、体内に物を取り入れて、それがどうなって痩せたり太ったりするのかとか…(そのメカニズムが知りたい)。
所:今情報が多いからね。「○○がいい」って聞くと、みんなそれに群がって食べるようになるけど、そうじゃないんだよね。長生きしている人が肉食べてるからってみんな肉食べるじゃん。そうじゃなくて、長生きしている人の生活をまねしろってことなんだよね。
桝:いいですね~。栄養学ですね。
所:朝からトーストを焼いて、皿に置いてバターを塗って紅茶をちゃんと入れて…っていう、全体が健康なんだと思う。つまり健康じゃなくて、「健全な生活をしろ」ってことなんですよ。よくテレビはね、チョイスしたところばっかり流すけど、僕は全体だと思うんですよね。
桝:同じ物ばかりを食べ過ぎちゃいけないですからね。
川栄:今のお話で、だいぶ学べました(笑)。
桝:水卜さんは…。
水卜:私はもう、大丈夫です(笑)。
所:いや、ダメでしょ。あなたいろんなお店に並んで食べる人でしょ?
一同:(笑)。
水卜:あれ、おかしいな…(笑)。
所:あれは、「並ばずパッと入ったお店がおいしかった」ってことが発見なわけじゃん。情報で並んだってそれを確認しただけのことで、何の手柄でもないじゃん。
桝:渡部(建)さんが「おいしい」って言ったら絶対おいしいんだから。
水卜:私すぐ渡部さんの本とか…。
所:渡部が言ってるんじゃないところに行くことがクリエイティブなんだよ?
水卜:そっか…。私全然クリエイティブじゃないです(笑)。全部言われたままのお店に行ってます。
桝:「新しい店を学ぶ」ってことですね。
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