そして、もし死刑執行のプロセスが始まったという可能性なら何を感じたのかを聞かれ、松本さんは「“自分自身が生きていけるのだろうか”と思った。
この23年間いろいろなことがある中でも、父に会うこと、父から真実を聞くこと、父が何をしたのか、どう事件に関わったのか、そういう話を聞くことを目標にずっと生きてきていたので、その目標がいきなりなくなってしまう。
そして何も分からないままに、極悪人とされる人の娘として生きていかないといけない。その状況に耐えられるのだろうか、何より最愛の父を失って生きていけるのだろうか。
他の12人の方についても、少し距離を取っているつもりでいたんですけど、やっぱり移送される方の名前を見ると、当時を思い出して、13人もの友人、知人、そして最愛の父を失うことになる状況にあるということを感じて、本当にどうしたら良いのか分からないのが正直な気持ちです」と明かした。
続けて、松本さんはテレビ出演など、自分の行動の原動力について「現在、父は受刑能力がない状態だと私は思っています。とにかく法治国家として、しっかり父の治療をしていただきたい。
父は黙ったのではなく、喋れなくなったので、ぜひ父をしっかり裁いていただきたい。父が何をしたのか知りたい。父がどのような罪を犯したのか、しっかりと明らかにしていただきたいと思っています」と涙ながらに訴えた。
また、「父は23年近く拘留されている状況が続いていますけど、何故そういう状況になったのか、オウム真理教を作って良かったと思っているのか、何を目的としていたのか、事件をどの程度知っていたのかなど、とにかく知りたいことがたくさんあります」と胸の内を明らかにした。
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