――「ニワトリ★スター」の撮影前には、監督からワークショップを強制され、かなり厳しい準備をしたと聞きました。
ワークショップはツラ過ぎました。監督は最初から怖い印象だったんですけど、でも、すごい繊細な人だなと思いました。すごい熱量と全てが愛情で。追い込んでツラく当たるのも全てが楽人のため、全てが作品のためですから。この作品のためなら何でもやってやると思っていました。でも、ワークショップの間は…好きだけど腹立った!(笑)。
――その一方、撮影直前には草太と楽人のように井浦さんと共同生活をされ、そちらはとてもぜいたくな時間だったそうですね。
撮影の準備期間にこれだけ時間を費やせることは珍しく、とてもぜいたくな時間を過ごさせてもらいました。監督から楽人のようにタメ口を使うことを強制されたので、新さんとの生活でもオンとオフの境目がなくて。僕を楽人の状態で居させてくれる新さんに懐の深さを感じました。そこに甘えて行ったら、ああいう楽人ができたという感じです。共同生活中は、楽人がアルバイトしている設定のバーでスタッフや共演の方たちと実際にみんなで飲んでいました。ギャーギャーしょうもない話して、笑って、じゃ帰るか? 帰りたくない!って(笑)。
――草太と楽人の関係性はとても濃いですが、どんな関係だと思いますか?
仲良しですが、兄弟というのとはまた違って、お互いに体重を掛け合っている関係性。ある種の依存関係だと思います。血のつながっていない他人同士で、そこまでなれるのはスゴイなと思います。
――楽人のキャラクターをつくるためには衣装も大きな要素だったと思いますが、成田さんのアイデアも入っているんですか?
僕の意見も多少入れていただき、衣装合わせの時に服を結構持って行きました。そうしたら、監督もかなり持ってきていて。“Fack The Title”と書かれたTシャツは監督の手作りで、脚本の中にも出てくるんです。このTシャツを着た楽人が、フラフラ歌いながら歩いているって。読んだときからかっこいいなと思っていました。そういえば、歌ったんですけどね、作詞作曲・かなた狼の歌を。使われてなかったな(笑)。
――では、髪型やタトゥーは?
僕は美容学校出身なので、学生時代はずっとカラフルで、赤髪もしてましたし、学生に戻った気分でした。あとは、ヒゲも剃らないし、メークも塗らなかったので、ニワトリヘアー用のワックスを付けるだけで終了。メークは15秒ぐらいで終わりました(笑)。タトゥーは広範囲に入れてましたが、ヤクザ役の津田寛治さんたちは和彫なので、大変だったみたいですよ。
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