大野拓朗「ちょっと待って!」中国語の漫才に四苦八苦!?

2018/03/24 06:00 配信

映画

台湾は2泊3日の撮影だったという(C)「台湾より愛をこめて」製作委員会


――屋台で二人がケンカをするシーンが一番印象深かったそうで。

印象的だったのは、やっぱりあのシーンですね。監督も唯一5、6テイク撮ったところですし。しかもあのシーンのセリフは、前日の夜中まで監督とプロデューサーが相談して変えていたそうです。でも、そこだけでなく、常に台本を変えながら撮影していたので、台本通りのセリフはほぼナシ。ケンカするシーンもだいたいのキーワードを覚えておいて、それ以外はその場で出たものでした。撮影自体がすごく楽しかったこともあって、二人の感情を爆発させることができた気がします。テイクごとに全部セリフが違いましたからね(笑)。

――監督は、その場で生まれるライブ感をもともと狙っていたのでしょうか?

自由にやらせてくれたということはそうかもしれませんね。だからこそ、やりがいを感じましたし、役者冥利(みょうり)に尽きるなと思いました。

――今作には、監督の実体験がかなり盛り込まれているということでしたが、そこについてのお話は?

リハーサルの時に役の背景についてたくさん聞きました。例えば、雄介は常にウジウジした人物で、それと同時にあっち行こうぜ、こっち行こうぜと無邪気に行動できる人でもある。でも、やっぱり悩むとウジウジして暗くなる子供っぽいというか、純粋な人物だと。だから、悩んでウジウジしているシーンでは「もっとウジウジ」と何度も言われました。三原さんの友人が雄介のモデルで、三原さんが光一だったかな? だから、「俺の友達はもっとウジウジしていた」とも言っていました。