新田真剣佑「役者の原点」野村周平「卒業したくない」

2018/03/18 08:27 配信

映画

笑いを取りにいく野村周平のあいさつに、広瀬すず、新田真剣佑は笑顔


映画「ちはやふる ー結びー」の初日舞台あいさつが3月17日に都内で行われ、広瀬すず野村周平新田真剣佑上白石萌音矢本悠馬森永悠希、優希美青、佐野勇斗、清原果耶、松岡茉優、賀来賢人、小泉徳宏監督が登壇した。

映画を見終わった観客を前に、広瀬は「私にとっては初主演の映画でもあるので、だんだん初というのが少なくなっていく中で、こうして初主演の映画が公開が残っていたというのは、私にとっては宝物のような作品、そして仲間に出会えたなって思います」とあいさつ。

続いて野村が「3作目ということで、まだこの場には慣れないんですけど、僕も初めての主演をやらせていただいたんで、本当に感謝しています」とさっそくボケると、賀来が「ツッコんだ方がいい?」と声を掛ける。いまいちうけなかったため、野村は「花粉症なので調子が出ていない」と首をかしげた。

新田は「役者・新田真剣佑の原点となったこの作品の、僕たちがやれることは終わったので、皆さんの手でこの『ちはやふる ー結びー』を、より多くの人たちに知っていただけるように広めていただければ」とコメント。

さらに「僕は(演じた)新を卒業できるのかな。新を、いつまでも初心を忘れずということで(芸名を)新田にしたので、卒業しても思いを忘れずにいたいなと思います」と、卒業への意気込みを語った。

上白石は「なかなか実感が湧いていなかったんですけど、控室でみんなと会って、胸にお花をつけていて、それを見たら一気に実感として寂しさが押し寄せてきた感じがして、今はひたすら寂しいです。今は舞台あいさつが終わってほしくないなっていう気持ちの中にいますね。でも、皆さん(この後の)予定とか…(笑)」と、共演者との別れを惜しんだ。

さらに、矢本も「2年前の『下の句』の舞台あいさつでも最後と思ってグッときていたんですけど、今日も最後だなと思うと悲しいですね」と、森永も「このメンバーで一堂に会することがないのかと思うと、すごい寂しいな」と、卒業への思いを吐露。

野村は「みんなで作ってきた作品ですし、このメンバー、監督、スタッフで卒業しちゃうのが寂しいですね。またどこかで会うメンバーもいるとは思うんですけど、この作品は終わりなので、『ちはやふる』を卒業したくないですね」と寂しさを表した。

「サプライズがあります」と伝えられたキャストたちは、続編がサプライズ発表された2年前を思い出しスクリーンを見るが、この日はスクリーンでの発表はなし


卒業証書授与


終盤にはキャストへのサプライズとして卒業証書授与が行われ、一人ずつ全員に小泉監督からメッセージが贈られた。

広瀬には「『上の句』『下の句』で16歳から17歳になり、『結び』で19歳になり、もう少しで20歳になりますね。『ちはやふる』と共に成長していると言っても過言ではないと思います。これからレジェンド女優になっていくだろうあなたとこのタイミングで出会って、主演映画を3本も撮れたのは僕の誇りです。運命だとも思います。いつか、この作品が遠い過去の出来事になって、長い人生で忘れることもあるとは思いますが、それでいいと思います。

ちょっと心配なのは、誰もが驚くような、ひっくり返るような才能とか、直感力とかを持っているんだけど、それだけである程度いいところまで突っ走れちゃうところかな。いつか壁にぶつかるときもあるかもしれないんだけど、そんな時はこの作品を見てほしいな。これまではもらってばかりだったかもしれないけど、これからはあげる番です。本当の強さを身につけて、これからも女優の道をまい進してください」。

卒業証書を受け取った広瀬すずは小泉徳宏監督とハグ


メッセージが贈られた広瀬は小泉監督とハグ。「3年間の私たちの全てを懸けたつもりです。この作品が本当に大好きです」とあいさつし、笑顔で“卒業式”を終えた。