――原作を読んで、竜生に近づくためにした事はありますか?
翔太はほぼ等身大で演じられたのですが、竜生は漫画のキャラクターなので原作に忠実に演じるように心掛けました。原作ファンは好きだからこそ期待するものもあると思うので、残念だったと思わせないように全力を尽くして役と向き合いました。とにかく、僕の中にひそんでいる竜生に似ているところを頑張って頑張って探して、それを増幅させようと。僕、テンションが高い時と低い時の差が結構激しくて、テンションが上がっている時のその温度感を通常時に持っていく作業をしました。相当パワーを使いましたね(苦笑)。
僕のテンションの高い時が通常の竜生だから、竜生のテンションが高い時は僕にはないので、僕の殻を破るしかないと思って。本読みの時は殻を破って、顔を真っ赤にしてやりました(笑)。でもその甲斐あり、現場ではまったく恥ずかしさがなかったですね。クランクアップの時に「本読みの時に顔を真っ赤にしてやっているから、どうなる事かと思ったけど、竜生だったよ! ハマっていたよ!!」と監督さんやプロデューサーさんが言ってくださっていたと聞いてすごくうれしかったし、ホッとしましたね。
――役者冥利(みょうり)に尽きますね。本読みの時から、竜生に成り切っていたのが良かったのかもしれませんね。
この作品の中で、竜生って目立つキャラクターだと思うんです。物語を大きく動かすような存在なので。豹や千隼はどちらかというとクールで、陽と陰のどちらかでいうと陰だと思うんです。しかも、久実ちゃんも、カンナさんも、全員陰じゃないですか(笑)。だからこそ、竜生の陽キャラが目立つので、ストーリーを通してちゃんとやらなきゃいけないと感じました。結果、竜生をやった僕のことをハマっていたと言って下さったのはこの上ないことですし、やれて良かったと思います。
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