北川悦吏子が脚本を手掛ける連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK総合ほか)で、“朝ドラ”初出演にしてヒロインに抜てきされた永野芽郁。自身が演じる楡野鈴愛には不思議な“縁”を感じているという。
「実は、初めて主演を務めさせていただいた映画の役名も“すずめ”だったんです。同じ名前ということで、もし私が朝ドラのヒロインをやれるとしたら、この子しかいないんじゃないかなって。でも、オーディションに受かるとは思っていなかったので運が良かったなと思っています」
岐阜県のとある小さな町で生まれ育った鈴愛は小学3年生のときに左耳の聴力を失うが、雨音が片側しか聞こえないことを面白がる、常に前向きでユニークな感性の持ち主。
「鈴愛は、他の人にはない感性を持っている女の子。一つ一つのセリフに考えさせられるし、ちょっと心にグサッと刺さることもあって、自分で演じていてもつらいなと思うことがあります。ただ、それを自然と言えちゃうのが鈴愛のすごいところ。私が演じることで、言葉では言い表せない彼女の魅力が少なくならないよう、日々努力していきたいです」
佐藤健が演じる律は、鈴愛の幼なじみ。同じ日に同じ病院で生まれた2人の関係も見どころの一つ。
「健さんは頭の回転が速くて、一緒にいればいるほどすごいなと思わせてくれるような方。常に律として現場にいらっしゃるので、2人の関係がずっと続いている感じ。こんなふうに律が言ってくるんだろうなと何となく分かってきて、お互いの波長が合っているような気がします」
物語序盤の舞台、ロケは鈴愛の生家のある岐阜で敢行された。
「緑が多くて、空気がきれい。すごく穏やかな気持ちになれる場所です。地元の方たちにとても優しくしていただきました。鈴愛にとっても、こういう土地で育った環境や周りにいる温かい人たちの影響が大きかったんだろうなと思います」
長丁場の朝ドラは苦労が多いと思うが、本人は至ってマイペース?
「何となくですけど、あっという間に終わるような気がしています。今のところ“壁”にもぶつかっていません(笑)。これからも、明るく元気に鈴愛を演じていきたいです!」
取材・文=小池貴之
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