La PomPonライブ“The FINAL”完全リポート(後)「感謝の気持ちでいっぱい」

2018/03/26 06:10 配信

アイドル

いよいよ別れのとき


全員のあいさつが終わると、会場全体からすすり泣く音が聞こえてきた。

それを察してか、KARENが「あらためまして皆さん! アンコールありがとうございます! 寂しいままでは終われません。最後に私たちの大切なこの曲を歌って、“The FINAL”を終わりにしたいと思います。それでは最後の曲、聴いてください。『ろっぽんぎのうた♪』」と語り、軽快なイントロが会場を包む。

先ほどまでの湿っぽい空気を一変させ、一同は笑顔満開でラストソングを歌い始める。ファンもこれに呼応するようにLa PomTerカラーのオレンジのサイリウムを取り出し、胸いっぱいの思いを込めて、振り続けた。

そしてYUKINOの「みんなで一緒に歌ってください!」のコールから、「春夏秋冬 季節越え~」と大合唱が始まる。

女の子だけ、男の子だけ、今日会場に来た人たち、最後は全員で。それぞれ全力振り絞って合唱し、「みんなありがとう! ラスト~!」とラストサビをメンバーが歌い、会場全体で目いっぱいにジャンプし、“グランドフィナーレ”へ。

曲が終わるともはや号泣しているLa PomTerが大勢いる中で、手を握ってメンバーは整列し、KARENがマイクを外して「La PomTerのみんなに愛されてLa PomPonは幸せでした! 今まで本当にありがとうございました!」と絶叫し、一同で「ありがとうございました!」と深々と頭を下げ、感謝を伝えた。

それから時間が許す限りメンバーとLa PomTerが「ありがとう」「ありがとう」と感謝を言い合い、名残惜しいのか、全然終わる気配がなく、あらためて唐突にKARENが「みんなありがとう!」と言うが、逆にシーンとしてしまう。

「もうホントやだ」とKARENが恥ずかしそうにしていると、HINAから「分かりづらいよ! そういうとこあるよね」とツッコまれ、RIMAから「でも、気持ちは分かるよ~」と慰められるという、いつもの“La PomPonらしい”やりとりが繰り広げられた。

本当のラストに「一生会わないわけじゃないから」ということで、「みんなまたねー!」のかけ声で、今度こそ終幕。

最後まで手を振り合い、終わりのアナウンスが流れてもしばらくアンコールアンコールと盛り上がっていたLa PomTerたち。

客観的に見れば、日本のアイドルシーンから1組のアイドルがいなくなっただけに過ぎないかもしれない。

だが、これまで3年近く支えてきたLa PomTerの方々にとっても、2年半取材してきたわれわれにとっても、大切な“心の拠り所”をなくしてしまったという事態に、しばらくは立ち直れないかもしれない。

またいつか、会えると信じて、始まりの言葉であり、再び逢うまでの遠い約束の言葉として、この言葉で締めたい。

「サヨナラ」