韓国の“水木ドラマ枠”で放送され話題となった「お嬢さまをお願い!」が、いよいよ日本に上陸。CS放送の衛星劇場で4月22日(木)より本放送がスタートする。
同ドラマは、ある財閥家のわがまま娘、カン・ヘナ(ユン・ウネ)を取り巻く人々の物語。気が強く、気に入らない執事を次々と首にしてしまうヘナと、彼女を再教育すべく雇われた元ホストの執事ソ・ドンチャン(ユン・サンヒョン)を中心に巻き起こるドタバタを描いたロマンチックコメディーだ。
CS放送のLaLaTVで4月24日(土)より本放送がスタートするドラマ「僕の妻はスーパーウーマン」にも出演し、注目を集めているユン・サンヒョンが、本作の撮影秘話を語ってくれた。
―――どんなことを心掛けて撮影に臨んだのでしょうか?
ソ・ドンチャンという人物は、財閥家会長の許可をもらって執事としてヘナの屋敷に入り込むんです。彼自身もある目的を持ってね。この設定に合う演技をしようというのが一つの課題でした。例えば、会長から「空港に向かったヘナを連れ戻せ」という指示を受けると、“彼らしい技術”を使ってヘナを連れて帰ってくる。そういう部分を表現できればと考えていました。
―――ドンチャンとご自身の相違点を教えてください。
彼とわたしはかなり違いますね。演じながらもどかしく感じる部分が多かったですから。一番大きな違いは、わたし自身は割と気が短いということ。ヘナのようなじゃじゃ馬な女性と接していたら、きっと我慢できなくなると思うんです(笑)。その辺りは全然違います。でも、全体的に見たら“ちょっと違う”って感じなのかも(笑)。
―――ヘナはドンチャンに対してひそかな恋心を抱いていくようですが、彼の魅力はどんなところにあると思いますか?
わたしがプロファイルする限り、ドンチャンという男はとにかく頭がいい。悪く言えばずる賢いということにもなりますけどね。ただ、優柔不断じゃないところは男らしいじゃないですか。しかも、ヘナが落ち込んだりしている時には、そっと見守ってあげることもあれば、楽しませてあげることもある。ヘナはそんな部分に引かれたんじゃないかな。
―――“楽しませる”ことができるのは男性としてのセールスポイントですね。ほかの作品でも明るいキャラクターを演じる機会が多かったようですが、ご自身はコメディーがお好きなんですか?
特に好きというわけでもないけど、もともと明るい性格なんです。だから、憂うつなシーンなどは、なるべく面白くなるように自分でアレンジしてしまうことがあります。「僕の妻はスーパーウーマン」でもそうですし、この作品でもそういう場面はありました。好きなジャンルはスリラーなんですよ。追い掛けられて、逃げて、よじ登って…みたいなものが好きなんです(笑)。
―――コメディー色が強い本作ですが、撮影はかなりハードだったとか?
スケジュールがきつかったですね。1週間で2本分の撮影をしていたので、寝る時間がありませんでした。ソウルからロケ地であるタミャンに移動する間に仮眠を取る程度で。撮影中に、立ったまま寝てしまったこともあったんですよ。それは本当に人生で初めての体験でした。あの時は、人間ってどんな困難にぶつかっても順応していけるもんなんだなぁと実感(笑)。とにかく撮影期間中は“食べて、寝て”の繰り返しだったので、だいぶ太っちゃって。でも、撮影後に“芋ダイエット”で6kgも落としましたけどね(笑)。
―――そんなハードな現場で共演者の皆さんとはどんなふうに過ごしていたんですか?
ユン・ウネさん、チョン・イルさんたちとは年齢差があるので、撮影が始まる前はすごく心配していたんです。幸いわたしの精神年齢が低かったので、若い皆さんとうまくなじむことができました。わたしは精神的に子どもなんですよ(笑)。いまだにロボットのおもちゃとか好きですから。日本の“ガンダム”は大好きです。
―――今春から日本での活動が本格的になっていますが、意気込みをお聞かせください。
さまざまなことに挑戦していきたいですね。ただ、日本語がまだ未熟なので、まずは音楽活動を頑張っていこうと思っています。いずれは映画やCMなどにも出演してみたいな。とにかく、目の前にある仕事を一つ一つしっかりこなしていきたいです。
―――では、大活躍を期待している日本のファンに一言お願いします。
4月からは「僕の妻はスーパーウーマン」「お嬢さまをお願い!」と、わたしの出演ドラマが立て続けに放送されます。うれしいのですが、実はプレッシャーもあるんです。わたしとしては、応援してくださる皆さんの気持ちに答えられるように日本語もしっかり勉強したいと思います。そして、韓国での活動も頑張って、皆さんにお見せできるものをいっぱい準備しておきたいですね。
ヘアメーク:新宮利彦(Surge)スタイリスト:黒田領(ViVid)衣装協力:Kyoji Maruyama、CAMIERA
撮影/取材/文=大小田真
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