フレディ・ハイモア、自閉症でサヴァン症候群の天才医師に挑む! 

2018/03/31 17:45 配信

ドラマ インタビュー

「感情があることを表現する難しさ」


――ショーンを演じる上で意識されたことは何でしょうか?

スーパーヒーローではないということを意識しました。彼は天才的ではありますが、人間ですから当然間違いもおかしますし、いつも正しいとは限らないんです。

自閉症と言えどもいろいろな症状があって、すべての自閉症を代表しているわけでなくて、彼特有の性格とか、癖とか、ユーモアのセンスとか恋愛とか、人間関係の部分が徐々に出てくると思います。

――演じる上で、参考にされた人や作品はありましたか?

リサーチの上で、デイビッド・ショアといろいろな文献を読んだり、ドキュメンタリーを見たりしました。あと、現場には常に自閉症のコンサルタントがいたので、参考にしていましたね。

――撮影をされていて、特に印象に残っているシーンや、大変だったシーンがあれば教えて下さい。

第一話の最後の方で、彼がどうして医者になりたいか話をするシーンがあるのですが、これがとてもチャレンジングでした。だいたい自閉症の方って感情がないと思われがちなんですけど、それはナンセンスで、感情は持っていると思うんです。ただ、それをうまく表現することが難しいだけで…。

ショーンは、とにかく内向的だし、寡黙な部分もあるので、感情をあらわにするときは、あまり大きくやることもできなくて。そういう、他の人と表現方法は違うけど、“感情は確かにある”という部分を表現することが大変でした。

フレディが語る第1話のチャレンジングなシーン(c) 2017 Sony Pictures Television Inc. and Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


――韓国版「グッド・ドクター」はご覧になりましたか?

最初の10分だけ見ました。実は、第一話のパイロット版は全く同じなので、同じ内容で自分のバージョンを作らないといけなかったんです。韓国の俳優さんもとても良かったので、彼をまねしてしまう恐れがあると思い、あえて見るのをやめました。

――作品の中で、特に注目してみてほしいところはありますか?

「ベイツ・モーテル」で、ネスター・カーボネルが3回くらい監督をしているんですけど、彼は「グッド・ドクター」でも監督をしているんです。どちらのシリーズもバンクーバーで撮影をしているので、もしかするとノーマン・ベイツ(フレディ)が歩いていた道をショーンも歩いたり、同じ風景が出てくることもあると思います。

――他に注目すべきキャラクターや、必見のエピソードがあれば教えて下さい。

ショーンとリチャード・シフさん演じるグラスマンの関係が非常に面白いと思います。10話目では、ショーンとグラスマンの対立という部分が描かれています。

また、5話目にはショーンの弟にそっくりな患者が出てきて、これもショーンのバッグストーリーを知る上で非常に重要なエピソードだと思います。

5話目にはショーンの弟にそっくりな患者が登場!(C) 2017 Sony Pictures Television Inc. and Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.