――レジェンドの名前が次々と出てきますね。鈴木さんは2012年までは熱心に観戦されていて、その後はしばらく観戦をお休みしていたと聞きました。今シーズン、久々に観戦を再開していかがですか?
5年も空いていると、チームが様変わりしていると改めて感じました(笑)。見ていない間もちょこちょこ調べてはいたんですけど、今回一番怖かったのは、自分が大好きだった偉大な選手たちが知らない内に引退していたら…ということです。
もちろん、素晴らしい功績を残して終えられたんだとは思うんですけど。ジェイソン・キッドのように、見ていた選手がコーチになっていくのも、観戦する楽しみだったりしますよね。
ミルウォーキー・バックスの試合を見ましたが、ヤニス・アデトクンボは凄いプレーヤーですね。リーチを生かしたプレーも上手いし、シュート時に後ろから4人くらいにぶつかられながらも、抜群のボディーバランスで耐えることができる。ゲームを支配しているのに、これでまだまだ成長期なんだと思うと、これからが楽しみです。
アテトクンボ、なかなか言いにくい名前ですけど(笑)。以前に見ていた時期もそうでしたけど、言いにくい名前こそ覚えてやろうって思って、愛着が湧くんですよね(笑)。言いにくい名前で憶えているのは…ペジャ・ストヤコビッチが言いにくかったです(笑)。あと、言いやすいけど不思議な感じで覚えにくかったのはグレッグ・オデン(笑)。
――また懐かしい名前が出てきました(笑)。鈴木さんはNBAについて色々な楽しみ方をされていますが、鈴木さんの活躍の場である舞台との共通点はあると思いますか?
オールスターゲームほどショーアップされていませんが、普段のNBAの試合を見ていても、華やかだと感じるんですよね。プロのスポーツということで、凌ぎ合いだけをやっているわけではなく、見に来てくれる観客に夢を与える、“魅せる”っていうものを強く感じる瞬間があります。そこは、役者としての仕事に通じるものを感じます。
お芝居なので「日常的なものを切り取っていこう」という大前提があるんですけど、劇場に来ていただいている観客の方たちと生の空間を共有するためには“魅せる”ということが必要になる。生で舞台をやっているとより強く感じることなんですけど、やはり通じるものがありますね。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)