「生まれる!」というサブタイトルの通り、この物語はヒロインが誕生する少し前から始まる。その姿は子役でもなく、なんと“胎児ヒロイン”。
声を当てた永野は、「人生で初めて胎児に声を入れる経験をしました。監督は『赤ん坊っぽく』ってオーダーをしてきたのですが、赤ん坊は喋らないから分からなくて(笑)」と振り返っている。
そんな“胎児ヒロイン”はCGで表現されたが、これを手掛けたのはCGアニメーターの森江康太氏。NHKスペシャル「生命大躍進」シリーズでリアルな恐竜のCGを描いた森江氏は、ミニチュア写真家の田中達也氏とともに「ひよっこ」(2017年)のタイトルバックを担当していた。
同タイトルバックで「第94回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の特別賞を受賞した森江氏は、受賞記念インタビューに「ドラマ制作の方たちからの反響が特に大きかった」と答えていた。「ひよっこ」が本作の“スズメ”を生んだ…のかも?
・第1週「生まれたい!」第1回のあらすじ(4月2日[月]放送)
1971年の夏。岐阜県の田舎町で小さな食堂を営む楡野一家は、新たな命を授かっていた。胎児の母・晴(松雪泰子)は、やってくる陣痛に大騒ぎ。だが、父・宇太郎(滝藤賢一)は、愛する妻の手助けもできずにオロオロするばかり。同居する宇太郎の父・仙吉(中村雅俊)と母・廉子(風吹ジュン)も、孫の誕生を今か今かと待ちわびる。
一方、胎児は親の思いも知らずにお腹の中で暴れまくり、お産は難産に。晴が「もう子どもなんかいらん!」と口走ると、胎児のヒロイン・鈴愛(声:永野芽郁)は衝撃を受けるのだった。
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