一般的な映画やドラマの場合、既にベストセラーとなっている小説やマンガの中から、映画会社やテレビ局などが映像化する作品を選び出し、その本の登場人物に合わせて俳優をキャスティングするが、本作は、そのスタイルとは異なり、芸能事務所と出版社と作家で、あらかじめ俳優・大泉洋を主人公に「あてがき」した文芸作品を制作。その後の映像化まで見据えた企画にするという、これまでにない新たなるチャレンジ作品として始まった。
物語のプロット作りは2013年、作家と出版社、芸能事務所、そして主演の大泉洋本人も交えスタート。幾度もプロット改稿を重ね、2016年5月から2016年11月まで雑誌『ダ・ヴィンチ』にて、主人公に扮する大泉洋を扉絵に起用して連載し(全7回)、2017年8月31日に単行本として刊行した。
執筆時には、著者の塩田武士が大泉洋の出演する映像作品や資料、そして本人との直接の会話・取材から大泉洋を徹底分析。大泉の口調やモノマネなどを忠実に作品に落とし込み、とことん主人公=大泉洋にこだわった「完全あてがき」の作品となった。
待ちに待った映画化プロジェクト始動に企画の当初から名を連ねていた大泉は、「なんでもっと簡単な作品にしなかったのかと今更後悔しております(笑)」と大泉節をさく裂させつつ、「いよいよ小説の中の大泉が、映画になって、スクリーンに登場します。楽しみにお待ち下さい!」と作品を力強くアピールしている。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)