――番組に初めて出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
元々大好きな番組で、浜田さんにもずっとお世話になっていたので、素直にうれしかったです。
「プレバト!!」では生け花や水彩画の企画がありますが、僕が「これならいけるかな?」と思っていたのは俳句だったので、その俳句でオファーを頂けたので「ぜひ!」と思いました。
――自信はありましたか?
僕は俳句も歌の歌詞も、ポップスだろうが歌謡曲だろうがロックだろうが、素晴らしい表現というのはジャンルを問わず共通するものがあると思っていて。
もちろん俳句には俳句のルールがあるけど、基本的には言葉で“歌を歌う”“歌を詠む”ということなので、一緒だと思っています。
今年、バンドでデビューして23年になるんですけど、300曲以上作詞作曲して、それをライブでオーディエンスに届けてきました。
おこがましいかもしれませんが、言葉のプロだと思っているので実は自信ありました。
――実際出演してみていかがでしたか?
余裕だと思って、全く勉強せずに一回目出たんです。そしたら「凡人」査定だったんです。
「才能ナシ」でもなく「凡人」。これが僕に火をつけましたね(笑)。
僕の中では「『凡人』はない!」と。例えば、「才能ナシ」と言われてたら、「エキセントリックな言葉を使い過ぎたかな」とか「俳句という小さな箱庭の中に、独自の世界を詰め込み過ぎた」とか思えるのでまだ納得できたんですが。
そんな振り切った査定ではなく、「凡人」というのが一番傷ついたんですよね。
それでもう絶対「凡人」査定は嫌だと思って勉強して、2回目は僕から番組側に「頼むから出させてください!」ってお願いしました。そしたら1位で「才能アリ」査定だったんです!
僕はもう大満足で、「僕はもう大丈夫、納得しました」ってスタッフさんに言ったら、「いやいや逆に、一回取ったから、もう一回出てもらわないと」って言っていただいて(笑)。
そしたら3回目も「才能アリ」だったんです、また。「凡人」「才能アリ」「才能アリ」できたら、次また呼んでいただけるじゃないですか。
その時に、これでまた「凡人」になったら元も子もないなって思って、またたくさん勉強して、4回目、5回目も「才能アリ」をいただいて、それで今回、初めてのタイトル戦なんです。
もう僕の中ではやりきってたので、一人の視聴者に戻りたかったのに、なぜかこの強者ぞろいの中に(笑)。
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