佐々木希が演じる“アラサー女子の切実な物語” NHKの骨太な演出に“ドラマ通”も期待

2018/04/06 06:30 配信

ドラマ

「デイジー・ラック」(c)NHK


佐々木希夏菜中川翔子徳永えりが幼なじみを演じる新ドラマ「デイジー・ラック」(4月20日スタート、毎週金曜夜10:00-10:45NHK総合)がまもなくスタートする。“アラサー女子の幸せ探し”をテーマに、同世代の共感を呼びそうな本作。その魅力を、ドラマに詳しい識者4人のコメントでひもとく。

デイジー・ラック」は、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(2016年TBS系)の原作者としても知られる海野つなみの同名漫画が原作。30歳を目前にした、小学生からの幼なじみ女子の4人がそれぞれの幸せを探して葛藤する姿を描く。

えみ(徳永えり)の結婚式で楓(佐々木希)は、子供のころ「ひなぎく会」と名付けて集まっていた3人と再会。思い出話と近況報告をし合い盛り上がった4人は、もう一度みんなで集まることを約束する。

その結婚式当日に、楓は勤務していたジュエリーショップが倒産し、恋人にもふられてしまう。失意の中、「自分には何もない」ということに気付く。

「楽観的すぎず悲観的すぎない設定が絶妙」


アラサー女性の幸せ探しをテーマにした作品は、同世代女性からの共感を集めることができるかがカギ。恋に仕事に右往左往する女性主人公の焦りを描いたドラマ「東京タラレバ娘」(2017年日本テレビ系)も記憶に新しい。「デイジー・ラック」も、ドラマに詳しい芸人・こじらせハスキー橋爪ヨウコ氏が「アラサー女子のリアルで切実な内容を正座して見たい」とコメントするように、同世代の共感が得られる要素をしっかりと内包している。

物語は、楓が恋も仕事も失ったところから始まる。後ろ向きなストーリーも想定されるが、数々のドラマを取材してきたライターの小田慶子氏によれば「楽観的すぎず悲観的すぎない設定が絶妙。30歳前で結婚するものと思っていた彼氏にふられるのは、平昌五輪で惜しくも銀メダルだったメドべデワ選手もかくやと思われる悔しさ。そんな絶望から立ち直ろうとするヒロインを応援!」。働く女子のハートをつかむ作品となりそうだ。