BS12 トゥエルビにて5月31日(木)より、作家発掘プロジェクト「サッカソン」を追い掛けたドキュメンタリー番組「キンコン西野の『みんなでつくるドラマプロジェクト』」(夜2:00-2:30)が放送される。
「サッカソン」とは作家を夢見る若者たちを応援するプロジェクトで、その第1弾として、「みんなでつくるドラマ脚本プロジェクト」が始動した。
まず、小説コミュニティーサイト「エブリスタ」において、作家志望者を募集。お題に添って投稿されたドラマ概要をもとに参加者を選抜し、その後、複数人で一本のドラマを作っていくという。
このプロジェクトの指南役として、キングコングの西野亮廣が抜てきされた。同じく指南役のバラエティープロデューサー・角田陽一郎氏は、そのオファー理由を「新しいクリエーターを生み出すっていうこのコンセプトに、西野さんも乗っかるだろうと思っていたから」だと話す。
「僕は西野さんとずっと知り合いなのに、何かを一緒にやるのは初めてなんです。それは、普通の企画だと(西野に)つまらないと思われて、ちゃんとやってくれないのが分かっていたから。こんなチャレンジングな企画だから、声を掛けたんです」。
そして今回、集まったドラマ概要1000本あまりの中から、大賞受賞作が決定した。
最終選考を行った西野は初め、次から次へと提示される概要に困惑した様子だった。だが、次第にのめり込んでいき、角田氏らとのディスカッションも弾む。西野の中にある創作意欲が刺激され、火がついたようだ。
その中で何度も飛び交ったキーワードが「余白」や「伸びしろ」。本プロジェクトでは、選ばれた作品を軸にして皆で練り、1つの作品へと作り上げていく。よって、重要視されるのは「いかに可能性を秘めているか」らしい。
選考終了後、西野に本プロジェクトへの参加理由を尋ねると、「角田さんがやるなら面白そうだなと思って。どさくさ紛れ(のオファー)でしたけど」と笑う。
「昔と比べて、今は“クオリティー”の定義が変わってきていると思っていて。“国民総クリエーター”の時代になっているので、“クオリティーが高い”ということは、“余白が上手にデザインされていること”だと思うんです。お客さんが作り手になれることが大事になっているこの時代に、『みんなでつくるドラマ脚本プロジェクト』は合っていると思う」。
今後、いよいよドラマの脚本に向けてプロットをブラッシュアップし、肉付けする作業が始まるが──。
「このあらすじをプラットホームにしてアイデアを募れば、どこまでも(話数が)続いていくと思うんです。『サザエさん』(フジテレビ系)と同じです。新しい連ドラの形ですよね。才能は眠っているものなので、掘り起こすのが楽しいですよね。(既に)見えているものには興味ないです」。
また、本プロジェクトは「作家の育成」にも焦点を当てている。クリエーターの卵たちに伝えたいことを聞くと、西野は「自分の持ち時間を把握すること」を挙げた。
「忙しい人に、魅力を10秒でプレゼンする力を鍛えるべきだと思うんです」と続け、お笑い芸人としてだけでなく、絵本作家や俳優として、幅広い分野で精力的に活動する西野ならではのアドバイスを投げる。
指南役には、株式会社コルク代表の佐渡島庸平氏も加わっている。見えないゴールを目指す本プロジェクトを追ったドキュメンタリーは、5月31日(木)以降、不定期で放送される。
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