「情熱大陸」(毎週日曜夜11:00-11:30TBS系)が、この春ついに放送20周年を迎える。文化、芸能、スポーツなど、各界の第一線で活躍する人々に密着し、彼らの情熱を伝え続けて20年。視聴者の記憶に強く残る“神回”も数多く生み出してきた。そんな奇跡のドキュメンタリー「情熱大陸」の魅力に改めて迫るべく、番組プロデューサーを直撃。「神回を生む3カ条」を聞いた。
語ってくれたのは、2017年12月にプロデューサーに就任したばかりの中村卓也プロデューサー。
番組20周年を迎えて「これまでと同様、ご覧になった方が『あしたから頑張ろう』と思えるような前向きなメッセージを発信し続けたい。その意味では、葉加瀬太郎さんのテーマ曲と窪田等さんのナレーションは、番組の象徴であり、屋台骨。そこは今後も変えるつもりはありません」という。
ただ一方で、「その2つの屋台骨さえしっかり守っていれば、キャスティングにしろ、演出面にしろ、何をやっても自由な番組だと思うんです。歴代の先輩プロデューサーが築き上げてきたパイオニア精神は忘れず、ドキュメンタリーの定石にとらわれない、新たなチャレンジを続けていきたいと考えています」(中村P)。
「情熱大陸」といえば、長期間に渡る密着取材が魅力。
中村Pいわく「取材期間に決まりはありません。その人物の情熱を押さえることができるまで続けます」。
平均で3カ月、1年をかけることも珍しくないそう。「そうして撮り集めた膨大なVTR素材を、放送尺の24分に絞り込む作業は、取材してきたディレクターにとっては痛みであり、喜びでもある。いわば『情熱大陸』は、それぞれのディレクターの思いが詰まった“作品”なんです」(中村P)。
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