ブロードウェイミュージカル「ザ・ミュージックマン」が、東京芸術劇場 中ホールで上演中。公演初日の23日、会見と公開舞台げいこが行われ、出演者の西川貴教、彩乃かなみ、竹内都子、うつみ宮土理らが会見に出席した。
「ザ・ミュージックマン」は、ブロードウェイを代表するコメディーミュージカル。'57年の初演以降、上演回数2000回以上を数え、'03年にはディズニー製作でTVムービー化された人気作だ。
日本版の本作では、西川が主演を務め、抜群の歌唱力と声量を存分に披露。音楽教授をかたり、楽器やユニホームを売り歩く詐欺師のハロルド(西川)は、頑固な気質で知られるアイオワ州の田舎町へ。早速、町の人々に近づき、言葉巧みにブラスバンドの素晴らしさを語り掛ける。やがて人々は音楽の楽しさに目覚め、ハロルドに心を許していくが、そんな折、彼の秘密が暴かれそうになってしまう。
主演の西川は「あっという間の1カ月のけいこでした。緊張感もありますが、非常に楽しみ」と意気込みを語り、「ミュージカルは3度目ですが、毎回勉強させてもらうことが多かったです。特にコメディーは普段の共演者たちの結び付きがステージ上に出るので、雰囲気づくりに気を付けました」とけいこ期間を振り返ると、彩乃も「和気あいあいとした楽しい作品なので、あっという間にけいこ場も和気あいあいとした感じになりました」と笑顔でコメント。一方、今回がミュージカル初挑戦となる竹内は「ミュージカルって本当に大変。歌や踊り、やることがたくさんあるんです。でも充実感もすごい。初めてですけど、病みつきになりそう!」と初のミュージカルを楽しんでいる様子だった。
また、彩乃は主演の西川の超人的なバイタリティーに触れ、「西川さんは午後10時にけいこが終わっても、『これから打ち合わせに行ってきます』って毎晩言うくらいお仕事が詰まっていたのに、すごくパワフル。そのスタミナを少しでも見習って頑張りたいです」と刺激を受けたよう。
その話にしきりにうなずいていたうつみも「西川さんは威張らないし、優しいし、みんなを引っ張っていく、まさにカリスマ」とべた褒め。さらに、「膨大なせりふや歌をしっかり覚えているし、とにかくパワフルなの。あと、甘い物がめっちゃ好き。チョコレートを30個くらい食べているのを見ました(笑)」と意外なスタミナ源を明かした。
舞台については、「共演者も音楽もセットも最高です。まるで日本じゃないみたい。ラスベガスに行ったかのような雰囲気のあるミュージカルなの」とうつみがまくし立てると、西川が「これ、アイオワ州の話なんですけど…」とすかさずツッコミを。漫才コンビのような掛け合いで記者たちの笑いを誘っていた。
最後に西川は「作品のテンポもそうですけど、出演者が個性的な人たちばかりだから、日ごろの嫌なことを忘れてしまうようなすごいパワーを持った作品に仕上がっていると思います。ぜひ心清らかに見てください(笑)」とアピールした。
なお、本作は東京芸術劇場の後、東京・新国立劇場、愛知県芸術劇場、大阪・森ノ宮ピロティホール、札幌市民ホールでも公演が行われる。
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