山田杏奈「覚悟できた」初主演作への思いを告白!清水尋也は「うまいより深い芝居を」

2018/04/08 07:40 配信

映画

内藤瑛亮監督の手紙で目を赤くした山田杏奈

山田杏奈が初主演を務めた映画「ミスミソウ」が4月7日に初日を迎え、山田、清水尋也大谷凜香、大塚れな、中田青渚、紺野彩夏、櫻愛里紗、遠藤健慎、大友一生、遠藤真人、内藤瑛亮監督が舞台あいさつに登壇した。

本作は、映像化不可能と言われた漫画家・押切蓮介の“最強トラウマ漫画”が原作。東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花(山田)は“部外者”として扱われ、壮絶ないじめを受けていた。唯一の味方である転校生・相場晄(清水)を心の支えに耐えていたが、クラスの女王的存在・小黒妙子(大谷)の取り巻きのいじめグループによる嫌がらせはエスカレート。そしてある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽くし、思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心はついに崩壊する――。

山田は「自分が携わった映画の公開はいつもすごく感慨深いんですが、今日は特にいよいよだなっていう気がしていて、それはやっぱり初主演だからかなって思っています。今日が人生ですごく大切な一日になると思います」と、初主演作の初日を迎えた心境を明かした。

舞台あいさつが初めてというキャストが多く、清水が「いけよ!」と背中を押したり、コメントにずっこけて見せたり、監督にツッコミを入れたり、自らぼけて見せたりと、フレッシュな舞台あいさつを盛り上げた。

また、クランクアップ時に内藤監督からキャスト陣へ卒業証書が贈られたことが明かされ、この日は山田にサプライズで手紙が読まれた。

当初予定されていた監督が降板し作品の製作自体が頓挫しかけたこと、撮影の1カ月前というリスクの高い中でオファーを受けたことに触れ、「オーディション映像を見て『あなたを撮ってみたい』と思った」「周囲の反対を押し切ってでも『今、この瞬間の山田杏奈を撮る権利を与えられ幸福な監督だと考えた』。その判断は正しかったと思っている」「この作品(の窮地)を救ったのは山田杏奈の魅力、俳優としての力に他ならない」と、作品への思い、山田への感謝を伝えた。

内藤監督の手紙で目に涙を浮かべた山田は「初主演がこの『ミスミソウ』という作品で、いろんな意味で万人受けではなく、賛否の分かれる作品だと思うんですけど、初主演としてそういう作品をやらせていただいたということで、これから日常にあることを題材にした作品も、目をそむけたくなるような現実が描かれている作品も、いろんなことに挑戦して、やっていきたいなって思いました。この作品をやらせていただいたことで、これから女優として生きていく覚悟もできたので、自分に厳しく、皆さんとまたご一緒にできるように頑張っていきたいと思いました」とコメント。

清水は「最近高校を卒業したので、学生という言い訳ができなくなった。学業に専念するって言えなくなったので、言うつもりもなかったんですけど、節目でもある。最近、今後の仕事について考えることも増えたんですけど、同世代の子が集まったりとか、先輩の背中を追っているうちに、芝居ってうまいだけじゃな生き残れないと思いました。うまい芝居より深い芝居できるように努力をしていきたいと思っています」と、今後の俳優活動に向けて意気込みを語った。