アイドル界で独自の路線を突き進むグループ・欅坂46が8日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて、デビュー2周年を記念した「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」を開催。3日間にわたる公演を見事に完走した。
欅坂46は、2016年4月6日に1stシングル「サイレントマジョリティー」でいきなりブレイクし、同年末には「第67回NHK紅白歌合戦」に出場。ことし3月にリリースされた最新シングル「ガラスを割れ!」がミリオンセラーを達成するなど、デビューからわずか2年でアイドル界のトップグループの仲間入りを果たしている。
今回の3デイズ公演では、既発シングルの表題曲すべてでセンターを務めてきた平手友梨奈と、硬派なビジュアルとファッションアイコンとしての存在感を持つ志田愛佳が欠席。グループにとって大きなマイナスになったことは間違いないが、残り19人のメンバーが最大限のパフォーマンスで観客をうならせることになった。
オープニング曲「ガラスを割れ!」で平手に代わってセンターを務めたのは、今泉佑唯と小林由依。グループ内のユニット“ゆいちゃんず”としてフォークソング調のオリジナル曲を複数持つ二人だが、ここではハードなロックチューンを歌い上げた。この曲を皮切りに、全メンバーによるパフォーマンスのほか、上村莉菜、尾関梨香、小池美波、長沢菜々香、原田葵、米谷奈々未のユニット・156(いちころ)による「バレエと少年」、長濱ねるが歌う「100年待てば」などユニット曲やソロ曲のブロックに突入した。
MCパートでは、キャプテンの菅井友香から「2年間の思い出は?」と振られたメンバーが「去年のこの時期に『non-no』の専属モデルのお話をいただきました。私だけじゃなくて、ラジオやテレビで個々のメンバーが活躍できるようになったことは本当にありがたいと思っています」(渡邉理佐)、「地元の茨城県で開催されたロッキンジャパン(ROCK IN JAPAN FESTIVAL)に出させてもらえてうれしかったです」(渡辺梨加)、「『徳山大五郎を誰が殺したか?』でドラマに出させていただいたとき、初めての演技が恥ずかしかった(笑)」(織田奈那)とそれぞれが個性的に活動を振り返った。
ライブ後半では、各メンバーが平手に代わってセンターを務める曲が連続。「月曜日の朝、スカートを切られた」では渡邉、「エキセントリック」では土生瑞穂、「危なっかしい計画」では菅井、「風に吹かれても」では小林がセンターを担当。いずれも鮮烈な存在感を発揮し、観客はもちろん、取材陣の間からも驚きの声がもれたほどだった。ライブ本編のラストソングとなった「不協和音」でセンターに立った菅井は、普段の“お嬢様キャラ”からは想像もつかないほど鬼気迫る表情で「僕は嫌だ!」と絶叫してみせた。
アンコールに入ると3rdシングル「二人セゾン」で小池と原田が、1stシングル「サイレントマジョリティー」では鈴本美愉がセンターに立ってパフォーマンスをまとめ上げた。
終演を前にマイクを手にした菅井は「今日はてち(平手友梨奈)も平手も欠席…」と志田の名前を言い間違え、メンバーとファンから総ツッコミされる場面もあったが、「私たちが成長することで(平手と志田が)安心して戻ってこれる場所を作りたいです。そのために私たちは気を引き締めて、初心に帰って成長したいと思います。3年目を迎えましたが、今までの私たちとは違います! 私たちを信じてください! これからも応援よろしくお願いします!」とファンに決意を伝え、メンバー19人で「太陽は見上げる人を選ばない」を披露。
これで終演かと思われたが、鳴りやまない歓声を受けてWアンコールのステージへ。ライブのオープニング曲となった「ガラスを割れ!」を再び披露し、最後は菅井が「3年目の欅坂は前よりも強くなって坂道を駆け上がりたいと思います!」と高らかに宣言した。
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