内村光良が座長を務めるコント番組「LIFE! ~人生に捧げるコント~」(次回は4月13日金曜夜10:00-10:45※以降不定期放送、NHK総合)。芸人と俳優を組み合わせ、数々の人気キャラクター、名作コントを生み出す本番組の新シリーズが4月から始まった。2013年から続く「LIFE!―」は、なぜ面白いのか。その根源を、総合演出の西川毅氏に聞いた。
これまでも、「サラリーマンNEO」(2006~2011年ほか)、「祝女―」(2010年~2012年ほか共にNHK総合)で俳優が出演するコント番組を制作してきたNHK。「LIFE!―」はその流れを受けて2013年にスタートした。
「『LIFE!―』は内村光良さんと芸人さん、そして俳優さんとのコント番組を、と考えて誕生しました。僕自身、昔から『笑う犬』シリーズ(1998~2003年ほかフジテレビ系)などを見ていて、内村さんの笑いが好きで、単純にご一緒できればと思ったのが大きかったです。
あと、内村さんが年を重ねたことでできるコントにも興味がありました。実際に、夫婦の機微や働く人の哀愁などを表現しながら笑いを生み出すのはさすがです」(西川氏)
芝居のコントをつくる上で、「設定で齟齬(そご)が出ないよう、つくり込みを大事にしています」と西川氏はいう。
「これは手間を度外視してこだわっているかも。そうやってつくり込んだコメディーが好きという人がいる限りは、公共放送としてはやるべきだと思っています。よく『NHKならではのコント番組とは?』と聞かれるのですが、これが一番、NHKらしいのかもしれないです」(西川氏)
番組をつくる上で気を付けているのは、“面白い”を徹底的に追求すること。
「1カ月以上使って作る台本はもちろんですが、俳優さんたちの演技についても同様です。僕が芝居をするわけではないから、こうしよう!ではなく、どうしたいのか?をまず聞いて、それが面白くなるようにしていく。現場で笑いが起きれば正解ですね。
笑いが少なかったり、どういうわけかうまくいかない、時間がないとき、見て見ないふりをしたくなるときもありますが、そこは空気を読まず、面白くなるまで粘るようにします」(西川氏)
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