『LIFE!―』総合演出が明かす“笑いを生む5つの要素”映らないトイレや玄関の位置まで考えセット設計

2018/04/12 11:00 配信

バラエティー

3:芸人と俳優の化学反応


4/13[金]放送では井上芳雄出演の本格的ミュージカルコント「ダンサーの血」をオンエア(C)NHK


「LIFE!―」には、毎回ゲストとして俳優・女優が登場する。4月13日放送回では、木村佳乃塚本高史、井上芳雄、中村倫也、石橋杏奈、西田尚美らが出演。

「芸人さんは言葉に対してボケていくことで笑いを取ることが多く、俳優さんは葛藤や哀愁などを表現して笑いを生む、という感情の笑いに気付かされたんです。

『LIFE!―』は芸人さんと俳優さんの混合チームで両方がミックスした笑いをつくり上げています。メンバーも固定化するのではなく、コメディーを楽しんでもらえる方と一緒にやれる場でありたいと思い、ゲスト方式に。

内村さんと誰が組んだら面白いのかを考えて台本の段階でオファーし、一本は内村さんと、もう一本はその方の個性を生かしたコントをつくっています」(西川氏)

4:こだわり抜いたセット


細部までこだわった三津谷寛治氏の部屋撮影=阿部岳人


コントという“ウソ”の世界だからこそ、セットのリアリティーにはとことんこだわる。技術面からも、セットの作り込みは必須事項。

「LIFE!―」は、出演者の細かい表情を捉えるためマルチアングルで撮影し、微調整も欠かさない。そうした多方向からの撮影に耐えるよう、セットも細部まで一切手を抜かない。

「店だと場所や価格帯なども考えてそれに合ったセットにするなど、コントの世界がウソっぽく見えないように気を付けています。

中でも難しいのが道で、都合よく作ってしまうとリアリティーがなくなってしまうことも…。キャラクターはどこから来てどこに向かって行くのか、彼にとってなじみの道なのかなど気を付けています。

また家も同じで、一部分しか作らないためどっちでもいいと思われがちですが、映らないトイレや玄関の位置も考えて設計します。このリアリティーがコントのウソを成立させるための大事な要素だと思います」(西川氏)